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企業のハラスメント対策!ハラスメントサーベイとおすすめ製品をご紹介

昨今、「○○ハラスメント」というワードを耳にする機会は少なくありません。
2020年に厚生労働省が実施した「職場のハラスメントに関する実態調査」では、過去3年以内にパワーハラスメント、いわゆる「パワハラ」を受けたことがあると回答した人は全体の三割を占めます。
2020年6月1日には「パワハラ防止法」が施行され、企業はパワハラ対策に相談窓口を設置することが義務付けられました。
施行後の「パワーハラスメント」の相談件数は1万8千件、「いじめ・嫌がらせ」の相談件数についても2020年度には約8万件に上り、パワーハラスメントをはじめとしたハラスメントは社会的な問題となっています。
2022年4月1日には、それまで努力義務だった中小企業に対しても、相談窓口の設置が義務付けられました。
本記事では、ハラスメントにはどういった種類があるのか、ハラスメントサーベイの必要性、ハラスメントサーベイを行う際の注意点、ハラスメントサーベイにおすすめのツールについてご紹介いたします。

目次[非表示]

  1. 1.ハラスメントとは
  2. 2.ハラスメントサーベイとは?
  3. 3.ハラスメントサーベイはなぜ必要なのか
  4. 4.調査を行うにあたっての注意点
    1. 4.1.〇匿名で行う
    2. 4.2.〇調査の目的や情報共有の範囲を明確にする
    3. 4.3.〇ハラスメントの分類を特定する必要はない
    4. 4.4.〇セカンドハラスメントにならないように気を付ける
    5. 4.5.〇定期的に調査を行う
  5. 5.ハラスメントサーベイにおすすめのツール
    1. 5.1.SmartHR
    2. 5.2.カオナビ
    3. 5.3.HRBrain タレントマネジメント
    4. 5.4.タレントパレット
  6. 6.まとめ

ハラスメントとは

まず、ハラスメントとは、「いやがらせ」や「いじめ」を指す、個人としての尊厳を傷つけ、就業環境を害する行為のことです。
代表的なものだと、「パワーハラスメント(パワハラ)」、「セクシュアルハラスメント(セクハラ)」、「マタニティーハラスメント(マタハラ)」などが挙げられます。
また昨今だと「カスタマーハラスメント(カスハラ)」という顧客等から従業員へ過剰な要求や、不適切な言動を行うことも話題となっています。
カスハラに関しては2025/3/11には対策を企業に義務付ける労働施策総合推進法などの改正案を閣議決定しており、企業としてはハラスメント対策を行うことは急務となっております。

これらのハラスメントは貴重な人材の損失、社会的信用を失うなどの経営上のリスクとなり得る行為のため、ハラスメントのない職場にしていくことが求められています。

ハラスメントサーベイとは?

ハラスメントサーベイは、ハラスメントの実態把握を行うための調査です。
一般的に、従業員に向けてアンケート形式で行われることが多く、ハラスメントの発生状況や種類などを明らかにします。
調査結果をもとに、ハラスメントに関する問題の解決や予防策を講じるための足がかりとなります。
ハラスメントサーベイを行うことで、従業員のハラスメントに対する意識向上、問題の早期発見などにつながり、職場の環境改善に寄与します。

ハラスメントサーベイはなぜ必要なのか


ハラスメントサーベイを行う大きな理由は「企業と従業員の双方を守るため」です。

企業は、「事案に係る事実関係を迅速かつ正確に確認する」という義務があります。
そのため、ハラスメントについて不適切な対応を行った場合、従業員に対しての安全配慮義務違反になる可能性があります。
しかし、実際にハラスメントを受けたり、ハラスメントに関する紛争が発生してからでは対応が遅れ、被害を受けた従業員に対してケアや、被害対策を行うことが難しくなります。
そこで企業が先んじてハラスメントの有無などの状況を把握し、問題が大きくなり、顕在化する前に適切な対応をすることが求められます。
ハラスメントを早期発見することで、ハラスメントの被害を最小限に抑え、企業としても法律を遵守することができ、従業員と企業の双方を守ることができます。
そのためハラスメントに対するサーベイを行うことは、従業員と企業の双方を守るために非常に重要です。

調査を行うにあたっての注意点

コストをかけてサーベイを行う以上、従業員からの回答率は結果に関わらず高いに越したことはありません。
従業員にしっかり回答してもらうためにも、注意すべき点についてご紹介いたします。

〇匿名で行う

ハラスメントサーベイを行う際には、基本匿名とし、個別に調査やヒアリングを希望する場合に記名してもらう形とするのがよいでしょう。
ハラスメントサーベイを行う上で、誰がどのような回答をしたかがわかるような匿名性が低い状態だと「回答することで不利益が生じるのでは」と考え、回答率の低下につながります。

〇調査の目的や情報共有の範囲を明確にする

前述の通り、回答する側の従業員は「回答することで不利益が生じる」ことは避けたいと考えます。
そのため、この不安を解消するためにはサーベイを行う際に、
・回答の共有範囲
・サーベイの目的
・サーベイの結果の対応
・回答内容と人事評価の関係
について説明を行うことが重要です。

〇ハラスメントの分類を特定する必要はない

ハラスメントサーベイの目的は、全社的な実態の把握です。
「セクハラを受けたことはあるか」「パワハラを受けたことがあるか」という質問に対して、「自分が受けたハラスメントがどれに該当するのかがわからない」といった状況の場合、迷った結果として「該当なし」と回答する可能性があります。
「該当なし」の場合、ハラスメントがあるにもかかわらず、存在しないことになり、問題が大きくなったタイミングで顕在化してしまいます。

そのため、回答者が「パワハラ」や「セクハラ」などの分類ができている必要はなく、質問事項として「ハラスメントかもしれないと思うことを受けたり、見聞きしたことはありますか?」といった記載をし、「悩ましい場合でも記載していいですよ」という意思を伝えることが重要です。

〇セカンドハラスメントにならないように気を付ける

サーベイ実施後に個別でヒアリングを行う場合には、ヒアリング対象者を傷つけてしまう「セカンドハラスメント」にならないように下記に注意しましょう。

・相談者を責めるような発言、問題のもみ消しは厳禁
・秘密を厳守し、相談者、関係者に対する先入観や印象を捨て、フラットに中立でいる姿勢を見せ    る。
・相談者がどのような解決を求めているのかを把握して、尊重する。
・相談者が精神的な不調の兆候を見せる場合には、行為者から避難させ、診療内科への受診を促すなど早急な対処を行う。
・対応が難しい場合には専門家に繋げる。

個別ヒアリングを行う場合、ヒアリング対象者の話を聞くことに集中し、どのような対応や解決を求めているのかを把握することが重要です。

〇定期的に調査を行う

サーベイは、一度実施したらすべて解決するものではありません。
実態を把握し、調査、対応、解決といった流れで、長期的に行うことが求められます。
そのため定期的にサーベイを行うことで、新たな課題の把握、それに対して実施した施策の効果を測定することにつながり、ハラスメントに対して効果的な対応が可能になります。

ハラスメントサーベイにおすすめのツール

実際どのようにサーベイを行ったらいいかわからない担当者様もいらっしゃるでしょう。
従業員全員に一斉に行うにはツールを利用することがおすすめです。
ハラスメントサーベイを行うにあたっておすすめの製品をご紹介いたします。

SmartHR

SmartHRは、労務管理クラウド7年連続シェアNo1の人事労務クラウド(*1) であり、使いやすさNo1のタレントマネジメントシステムです。(*2)
労務管理を行なう上で必要な人事情報を一元管理し、その情報を元にタレントマネジメントに必要なサーベイを実施したり、分析することが可能です。
分析レポートは、組織のいまの把握や改善につなげる為のプリセットレポートが用意されている為、労務・人事といった業務に携わったことがない従業員でもスムーズに使う事ができます。
SmartHRの従業員サーベイ機能には、効果的なハラスメントサーベイを実現する各種機能があります。
標準的な質問だけでなく、柔軟な質問事項の設定、匿名での回答や回答結果の分析が可能です。

※1 デロイト トーマツ ミック経済研究所「HRTechクラウド市場の実態と展望 2024年度版」労務管理クラウド市場・出荷金額(2024年度見込) 
※2 スマートキャンプ株式会社主催「BOXIL SaaS AWARD Spring 2025」タレントマネジメントシステム部門で受賞

\SmartHRについての詳細&資料DLはこちら/

カオナビ

カオナビは、業界シェアNo1(*1) のタレントマネジメントシステムです。
組織の人材配置や基本的な人事評価機能はもちろん、人件費のシミュレーションであったり、LMS機能、また、エニアグラム診断といったその時代のニーズに沿った様々な用意されている多機能なタレントマネジメントシステムです。
カオナビの「匿名アンケート」はハラスメントの見える化を行います。
閲覧権限の設定や、アンケートをグラフ化しての確認、従業員のコンディションチェックなど、従業員の生の声を引き出し、ハラスメントの早期発見に寄与します。

※1:ITR「ITR Market View:人材管理市場2024」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2022年度)、SaaS型人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2015~2022年度)

\カオナビについての詳細&資料DLはこちら/

HRBrain タレントマネジメント

株式会社HRBrainが提供するタレントマネジメントサービスです。
人事管理から評価、育成、分析まで、人事業務全般をカバーするタレントマネジメントシステムです。従業員データの一元管理や、組織図の可視化、人材配置のシミュレーションなどの機能が備わっています。
特に、マーケティング思考を取り入れた分析機能が強みで、データに基づいた科学的な人事施策の立案を支援します。
既存のアンケート機能のほか、「組織診断サーベイ EXIntelligence」を活用することで、組織診断をするための既存項目に加え、設問をカスタマイズ可能なためハラスメントに関する設問を加え、ハラスメントサーベイをすることが可能です。

タレントパレット

タレントパレットは、タレントマネジメントシステムです。
導入の傾向としては大企業様向けの製品で、スキルや経歴、評価といった人材における様々な履歴を時系列で把握することが可能です。
また、人事評価の他にも、採用管理や人事FAQ、災害発生時に活用いただける安否確認といったオプションが充実しているのも特長です。
タレントパレットでは「アンケート機能」を活用することで、従業員の満足度やエンゲージメントの調査が可能です。
自由な設問設計が可能なほか、テキストマイニング、パルスサーベイなどの機能も活用することで、より従業員の働きやすい環境づくりが可能になります。

まとめ

本記事では、ハラスメントについて、ハラスメントサーベイの必要性、ハラスメントサーベイを行う際の注意点、ハラスメントサーベイにおすすめのツールについてご紹介しました。
ハラスメントサーベイをツールを用いて効果的に行うことで、従業員の働きやすい職場づくりにつながります。

『Cloud Service Concierge』では、Horizontal SaaSに精通した専門コンシェルジュが導入に向けた無料相談を承っております。今回ご紹介した製品の概要や、具体的な料金が気になる・もっと詳細な情報が欲しい等々ありましたら、お気軽にご相談ください。




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SB C&S株式会社内SaaS専門チーム「Cloud Service Concierge」が記事の執筆や監修を進めています。ブログ記事は、SaaSの基礎知識やSaaS製品の選定ポイントなどを中心に情報を発信しています。
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