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Canvaを使う上で気をつけるべきセキュリティポイントは?セキュリティリスクや著作権について解説

Canvaは簡単にデザインができるツールとして多くの人々に利用されていますが、やはりクラウドサービスですので、セキュリティについて注意すべき点はいくつかあります。
たとえば、個人情報が漏洩する可能性や、データの不正使用といったトラブルが発生する懸念があります。
また、利用者が作成したデザインにおける著作権の取り扱いについても十分に理解しておく必要があります。
本記事では、Canvaを安全に活用するために知っておくべきリスクと対策について詳しく解説します。

目次[非表示]

  1. 1.Canvaに危険性はある?セキュリティ面のリスクを解説
    1. 1.1.データ共有のリスクと注意点
    2. 1.2.アカウント連携が引き起こす可能性のある問題
    3. 1.3.情報漏洩に伴うリスクの実態
  2. 2.過去の情報漏洩事例から見るCanvaの対応
  3. 3.Canvaを安全に利用するための具体的なセキュリティ対策
    1. 3.1.安全性を高めるパスワード管理のポイント
    2. 3.2.共有設定と権限の適切な管理方法
    3. 3.3.組織でのログイン管理における注意点
  4. 4.Canva利用時に気をつけたい著作権や商用利用のルール
    1. 4.1.Canva素材の著作権に関する基礎知識
    2. 4.2.Canvaの商用利用における注意点
    3. 4.3.それぞれの素材に適用されるルールの確認方法
  5. 5.無料で使えるCanvaのビジネスモデルとなぜ無料なのか
    1. 5.1.Canvaの無料版と有料版の違い
  6. 6.まとめ

Canvaに危険性はある?セキュリティ面のリスクを解説

Canvaを使用する際には、管理方法を理解していないと、セキュリティ面のリスクが発生してしまいます。
同サービスはデータ共有が容易で便利である一方、誤操作によってプライベートな情報を公開してしまう危険性があります。
さらに、クラウドサービス全般に言えますが、不正アクセスにより、大切な情報が漏洩するリスクが高まります。
 特に、アカウント連携機能を利用する場合、他のアプリやサービスとの間で情報がやり取りされることが多いため、これらの管理が曖昧であるとセキュリティ上の問題が生じる可能性も指摘されています。こ
のような危険性に備えるためには、Canvaの利用に際し、情報管理やアクセス権限の設定を十分に行うことが重要です。
 全体として、Canvaを安全かつ効果的に活用するには、セキュリティ面で細心の注意を払い、リスクを軽減するための準備を万全に行う必要があります。

データ共有のリスクと注意点

データ共有はCanvaの便利な機能ですが、慎重に取り扱う必要があります。プロジェクトを共同で進めるために他のユーザーとリンクを共有する際には、共有設定が正しいかどうか再確認することが重要です。適切な設定を怠ると、意図せずデザインが公開状態となり、第三者にアクセスされる可能性があります。このような状況は、データの漏洩につながる重大なリスクを引き起こしかねません。
 
さらに、共有したデータが意図せず改変される危険性も存在します。そのため、管理者やオーナーの権限設定を明確にし、不必要な改変を防ぐための対策を講じることが重要です。データ共有時は常にそのリスクを念頭に置きながら、慎重に対応することが求められます。

アカウント連携が引き起こす可能性のある問題

アカウント連携は利便性が高く、異なるプラットフォーム間でのデータ共有や操作を容易にする一方で、セキュリティ面では一定の危険性を伴います。
例えば、一つのアプリが不正アクセスをはじめとする被害を受けた場合、連携している他のアカウントにも被害が波及する可能性があるため、慎重な対応が求められます。
 特に、SNSやクラウドストレージなどのデータ依存度の高いプラットフォームとの連携は利便性を向上させる一方で、セキュリティホールが発生するリスクが指摘されています。
これにより、個人情報や機密データが第三者に流出する危険があるため、問題を未然に防ぐためには連携を行う際のセキュリティ設定を細かく確認・強化することが重要です。

情報漏洩に伴うリスクの実態

情報漏洩のリスクは、どのようなサービスを利用する場合にも存在しており、Canvaもその例外ではありません。
これまでに大規模なデータ漏洩の事例が報告されており、その結果、個人情報やデザインデータが流出する可能性が懸念されています。
こうした情報漏洩が発生すると、データの悪用といった深刻なセキュリティリスクが高まります。そのため、ユーザー自身がデータ保護を徹底することが重要です。
具体的には、強力なパスワードを設定することや、多要素認証を導入することが推奨されます。
これらのセキュリティ対策を講じることで、情報漏洩が発生した際のリスクを最小限に抑える準備ができます。
安心してサービスを利用するためには、このような予防策を積極的に取り入れることが必要です。

過去の情報漏洩事例から見るCanvaの対応

Canvaに関する過去の情報漏洩事例を知ることで、同サービスが抱えるセキュリティの課題や潜在的なリスクを把握しておくことができます。
特に、デジタルデザインプラットフォームとしての特性上、大量の利用者データが取り扱われるため、慎重な運用と高度なセキュリティ対策が不可欠です。 

以下では、過去に発生した情報漏洩事例を解説します。
 
2019年のハッキング被害の概要
 
2019年には、Canvaがハッキングの被害に遭い、大規模な情報漏洩が発生しました。
この事件により、多数のユーザー情報が外部に流出し、特にユーザー名、メールアドレス、暗号化されたパスワードが漏洩する深刻な事態となりました。
その後、漏洩した暗号化済みパスワードの一部が解読されてしまいました。
漏洩した情報が悪用された場合、個人情報の不正利用やさらなるセキュリティリスクにつながる可能性が高いため、多くの利用者にとって衝撃的な出来事でした。
 攻撃手法としては、脆弱なセキュリティ体制を突いた不正アクセスの可能性が指摘されています。これを受け、Canvaは直ちに対応を開始し、全ユーザーにパスワード変更の通知を行うとともに、セキュリティの強化に取り組みました。
しかし、このようなハッキング事件が発生することで、プラットフォーム全体への信頼性が揺らぎ、サービス提供者にとって大きな影響を及ぼすことが明らかになりました。
 この事件はオンラインサービスにおけるセキュリティの重要性を再認識させるものであり、利用者側にも強力なパスワード設定や定期的な変更が求められる課題を浮き彫りにしました。
 これを受け、Canvaは直ちに対応を開始し、全ユーザーにパスワード変更の通知を行うとともに、セキュリティの強化に取り組みました。
しかし、このようなハッキング事件が発生することで、プラットフォーム全体への信頼性が揺らぎ、サービス提供者にとって大きな影響を及ぼすことが明らかになりました。

その他の認証情報窃取に関わる事例
 
その他にも、Canvaでは認証情報の窃取に関連する事例が報告されています。
これらの事件は、利用者が同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合に多く発生し、その結果としてセキュリティが脆弱になり、リスクが高まります。
このような状況では、他のプラットフォームで情報漏洩が発生した際に、複数のアカウントが一度に危険にさらされる可能性が高くなります。
 こうしたリスクを回避するためには、アカウントごとに異なる強力なパスワードを設定することが不可欠です。
また、セキュリティ対策をより一層強化する手段として、多要素認証を導入することが推奨されます。
この方法により、仮にパスワードが漏洩した場合でも、追加の防御層が確保され、リスクを大幅に軽減できます。
安全なオンライン環境を維持するためには、適切なセキュリティ習慣を心がけることが重要です。

Canvaを安全に利用するための具体的なセキュリティ対策

Canvaを利用する際には、セキュリティリスクを軽減するための具体的な対策が重要です。
オンラインで多くのデザインを扱うプラットフォームであるため、個人情報やプロジェクトデータの保護に気を配る必要があります。
特に、自分が作成したデザインやプロジェクトを「非公開」に設定することで、意図しない第三者によるアクセスを防ぐことができます。
また、使用するパスワードについても注意が必要で、簡単に推測されない強力なものを選ぶことで、セキュリティを強化することが可能です。
さらに、信頼性の低いネットワークや共有端末を使用してCanvaにアクセスする場合にも注意が求められます。
これらの環境では情報が漏洩するリスクが高まるため、可能であれば個人専用の端末を使用することが推奨されます。
また、重要なデザインデータや情報を扱う際には、二段階認証の設定を行い、アカウント保護を強化することで安全性を向上させることができます。
安全にデザインを楽しむためには、これらの対策を徹底的に実践することが不可欠です。

安全性を高めるパスワード管理のポイント

パスワード管理は、Canvaを利用する上での基本的なセキュリティ対策の一つです。
まずは、強力で安全性の高いパスワードを設定することが求められます。辞書に載っている単語や個人情報は避け、記号や数字を組み合わせた長く複雑なパスワードを使用することが推奨されます。
また、これらのパスワードは第三者に知られることがないよう非公開に保つことが非常に重要です。
 さらに、同じパスワードを複数のサイトやサービスで使い回さないことが必要です。
そうすることで、仮に一つのサービスから情報が漏洩した場合でも、他のアカウントがリスクにさらされる可能性を最小限に抑えることができます。
定期的にパスワードを更新することも、セキュリティをさらに強化する上で有効な手段となります。
日々利用する全てのサービスにおいて、しっかりとしたパスワード管理を行うことが、オンラインセキュリティを保つための鍵となります。

共有設定と権限の適切な管理方法

Canvaにはデザインを共有するための便利な機能がありますが、共有設定を適切に管理することが非常に重要です。
プロジェクトに参加するメンバーや閲覧者の権限を慎重に確認し、必要に応じてアクセス権限を調整することで、セキュリティを確保しましょう。
特に、非公開のデザインやプロジェクトに関しては、信頼できる連絡先や関係者のみがアクセスできるように設定することが不可欠です。
これにより、不必要な情報漏えいを防ぐことができます。
 また、一度共有したデザインについても、不要になった際には速やかに権限を解除することを習慣づけ、安全性を常に保つ意識を持つことが利用者として大切です。
このように、適切な共有管理とセキュリティ対策を徹底することで、Canvaを安心して活用できるようになります。

組織でのログイン管理における注意点

組織内でCanvaを利用する際には、ログイン管理にも十分な注意が必要です。
Canvaは複数の利用者が同じアカウントを共有することはできません。
そもそもCanvaに限らず、ツールのアカウントの使い回しはセキュリティリスクを高めるため、組織利用においては特に避けるべきです。
その理由として、共有アカウントのパスワードが漏洩した場合、組織全体の情報漏洩に繋がる可能性があったり、共有アカウントでは、誰がログインしてどのデザインを作成・編集したのか特定が困難になったりします。
これは、著作権やコンプライアンス上の問題に繋がる可能性があります。
 組織全体の安全性を高めるためには、従業員一人ひとりに個別アカウントを付与し、共有アカウントの使用は避け、各メンバーの役割に応じて適切なアクセス権限を設定し、不要な情報へのアクセスを制限することが重要です。
また、セキュリティポリシーやCanvaの安全な利用方法について、従業員に定期的な教育を行いましょう。

Canva利用時に気をつけたい著作権や商用利用のルール

Canvaを使用する際、特にデザインを制作する上では、使用する素材やコンテンツの権利を理解しておかなければ、思わぬリスクやトラブルの原因となる可能性があります。
これらを軽視することで、法的な問題につながる危険性もあるため、事前にルールをしっかり確認することが必要です。
無知からトラブルを引き起こさないためにも注意深く対応し、適切に利用しましょう。

Canva素材の著作権に関する基礎知識

Canvaで提供されている素材(写真、イラスト、ビデオなど)は、それぞれの作成者または提供者が著作権を有しています。また、Canvaには、無料プランと有料プランがあり、それぞれ使用できるコンテンツの範囲が異なります。これらのプランで提供されている素材には、商用利用が可能な場合もあれば、制限付きのものもあります。そのため、商用利用を検討する際には、特に商用利用が許可されている素材を選ぶことが重要です。

Canvaの商用利用における注意点

商用利用を計画している場合、Canvaの利用規約に従いましょう。
特に、個人が楽しむ範囲での使用が許可されている素材を商用に使用してしまうと、予期しない法的な問題や危険性に直面する可能性があります。
そのため、商用利用が許されているデザインや素材を慎重に選ぶことが重要です。
 さらに、商用利用における一般的な注意点として、医療、法律、金融など特定の業種によっては、広告や広報活動に厳しい規制が設けられているため、各業種の規制を遵守し、追加の許可が必要となる場合があります。
素材の適切な利用が確保されていない場合、予想外のトラブルやリスクが発生する可能性があるため、事前に十分なリサーチを行いましょう。
計画的に情報を集めることで、これらの危険性を最小限に抑えながら、プロジェクトをスムーズに進めることができます。

それぞれの素材に適用されるルールの確認方法

Canvaにおける素材の使用ルールを確認する際は、プラットフォーム内のライセンス情報を詳しく確認しましょう。
各素材には商用利用の可否や著作権に関する詳細が明記されており、正しく理解することで不適切な使用によるリスクを回避できます。
 さらに、特定の著作権情報が掲載されているページやFAQセクションをこまめにチェックし、最新の情報を確保する必要もあります。
一部の素材については、個別のクリエイターやアーティストが規定するポリシーが適用される場合もあるため、これらの内容を確認することも不可欠です。
使用ルールの理解不足が原因で意図せずにトラブルを招くリスクを減らすためにも、ルールの確認を怠らないようにしましょう。

無料で使えるCanvaのビジネスモデルとなぜ無料なのか

Canvaは、デザインプラットフォームとして非常に人気を集めています。
無料版と有料版が存在し、多様なニーズに応える仕組みが整っています。
特に無料版は、多機能かつ質の高いデザインツールとして初心者からプロフェッショナルまで幅広く活用されており、多くのユーザーにとって魅力的なポイントとなっています。
以下では、Canvaの無料版と有料版の違いについて解説します。

Canvaの無料版と有料版の違い

Canvaの無料版は、基本的なデザイン機能が充実しており、多彩なテンプレートや素材を使って手軽にデザインを始められるのが魅力です。
なぜ無料でここまでの機能が提供されているのかというと、多くのユーザーにデザインツールを体験してもらうことで有料版への移行を促す仕組みになっているからです。
ただし、無料版では利用可能な素材やテンプレートの種類に制限があり、一部の高度なデザイン機能やプレミアムコンテンツにはアクセスできない仕様となっています。
 一方、有料版にはプロバージョンやチームプランがあり、無料版を超える数多くの素材や強力なデザイン機能が搭載されています。
特に、アプリやウェブ版の両方で利用可能なデザインの同期機能や、チームでの共同作業をスムーズに行うためのツールが備わっており、業務効率を向上させることができます。
また、ブランドガイドラインの設定やカスタムテンプレートの作成といったビジネス向け機能も強化されているため、プロフェッショナルなデザインニーズや、より洗練されたブランド体験を提供したい場合に最適です。
 
また、有料版のチームス、およびエンタープライズプランでは、無料版、有料版プロと比べてセキュリティレベルがより強化されています。
具体的には以下のセキュリティ対策が施されています。
 
・ISO27001認証
・SOC2typeⅡコンプライアンス
・SSOの統合・SCIMによるライセンス管理の⾃動化
・監視ログβ版AI出⼒に関する法的リスクからの保護

以下の記事では、無料版と有料版(プロ、チームス、エンタープライズ)の違いについて詳しく説明しています。

Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介

  Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介 本記事では、Canvaの利用を検討する方向けに、無料プランと有料プランの違いや、それぞれの特徴・選定のポイントなどをご紹介します。 SaaS業界に精通したプロが最適なツールを厳選|Cloud Service Concierge

まとめ

Canvaは非常に便利なデザインツールである一方、利用する際にはいくつかのリスクや危険性に注意する必要があります。特に、セキュリティ面での懸念や著作権に関するトラブルの可能性は、無視できない重要な要素です。これらのリスクを正確に理解し、適切な対応を取ることで、安全にサービスを活用しながら創作活動を楽しむことが可能になります。また、Canvaを使用する際には、提供される素材の著作権をしっかり確認し、自身のデザインが法的に問題ないことを確認することが求められます。リスクと危険性を最小限に抑えるため、必要な対策を講じながら安心してサービスを利用しましょう。


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