目標達成シートで成果を最大化!作成方法やメリットを解説
皆さんはある目標を達成する際、必要な作業の洗い出しをどのようにしていますでしょうか。
営業やマーケティング担当者であれば、商品を売るためにどのようにアピールするか、人事担当者であれば、研修でどのように社員の指導をしていくか等の方法を探すかと思います。
その際にいつ、どのような項目を行っていくべきか整理をするために有効なのが目標達成シートです。この目標達成シートは大谷翔平選手が高校生時代に使っていたとのことで昨今とても注目されていますがいざ作成したいと思ってもなかなかうまく作ることが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、目標達成シートを作成する目的や効果、作成方法についてご紹介します。
今回ご紹介する方法で目標達成シートを作成することで、達成する目標を分析して必要な作業を洗い出しすることができますので是非ご活用ください。
目次[非表示]
- 1.目標達成シートとは?
- 2.目標達成シートを作成する目的
- 2.1.目標の明確化
- 2.2.目標達成までの具体化
- 3.目標達成シートを作成するメリット
- 3.1.さまざまな目的に活用できる
- 3.2.計画のクオリティが向上する
- 3.3.組織内で共通認識を作ることができる
- 3.4.新しいアイディアを発見できる
- 4.目標達成シート作成時に考えるべきポイント
- 4.1.SMARTの法則を意識する
- 4.2.実行しやすい期間で目標を設定する
- 4.3.目的と目標の違いを把握してどちらも意識する
- 4.4.サポートも検討・活用する
- 5.目標達成シートの作成方法
- 5.1.中心に目標を記入
- 5.2.達成するための要素を周囲の8マスに記入
- 5.3.8つの要素それぞれで9マスを作成
- 5.4.周囲のマスに記入
- 6.目標達成シートを利用したおすすめ製品
- 7.まとめ
目標達成シートとは?
みなさんは目標を達成するためにどのような行動を行っていますか?おそらくは以下の3つのステップを踏んでいることが多いのではないでしょうか?
▼目標達成に向けた3つのステップ
- 目標を設定する
- 目標達成のための方法やアイディアを洗い出し
- 洗い出した要素を達成する
一例として、「商品の売り上げを15%上げる」という目標を設定した場合、「来客単価を上げる」や「来客数を増やす」、「新商品の開発」等の目標を達成するのに必要な要素に分解、そしてそれらの要素を達成していくためにアクションを行います。
目標達成シートとは、目標を達成する為に、必要な方法やアイディア等を洗い出すために有効なツールです。
このシートは作成後の形が仏教の曼荼羅に似ている為「マンダラチャット(マンダラチャート)」とも呼ばれています。
目標達成シートに要素をアウトプットする場合、以下の図のように縦3マス、横3マスの計9マスの四角形を作成してシートを完成させます。
9マスの中央に「目標」を、周囲の8マスには「達成する為の方法やアイディア」を記入します。
また、周囲の8マスにある「達成する為の方法やアイディア」を目標として、新しく9つの四角形を作成して再度分解してより詳細に分析できます。
目標達成シートを作成する目的
目標達成シートを作成する目的として2点あります。
目標の明確化
目標を立てる上で、抽象化してしまい、結局何をしていいかわからなくなったり、個々人で共通の認識を持つことができなくなったりしたことはありませんか?目標達成シートを作成することでそのような課題を解消することができます。
また、会社全体で話し合いながら作成することで、設定した目標の詳細や対策・内容等を社員全体で共有でき、目標の認識を合わせることができます。
目標達成までの具体化
目標を明確に設定しても、方法やアイディア等の要素が抽象的だった場合、達成するまでに時間がかかったり、達成自体出来ないことがあります。
その為、目標達成シートを活用して、アイディアや方法を具体的に落とし込むことで実施するべき作業が明確になり、目標を達成しやすくなります。
目標達成シートを作成するメリット
目標達成シートを作成すると、以下の効果が見込めます。
さまざまな目的に活用できる
人材育成や商品の売り上げ向上等のビジネスで活用する他に、プライベートやスポーツ等の様々な業界で活用することができます。
ビジネスでの活用の例として、「来店数の増加」を目標にした際、「店頭での呼び込み」「ネット広告に出稿」等の達成に向けたアイディアを挙げていきます。出したアイディア一つ一つを、また目標に設定して、実現・向上するにはどうするかを再度9マスの四角形を作成して考えることができます
計画のクオリティが向上する
目標達成シートで洗い出された方法やアイディアを、再度目標として設定して新たに方法やアイディアを洗い出すことで、1度洗い出した方法やアイディアを細かく分析することができ、必要な作業を明確にできます。
その為、設定した目標や洗い出された方法やアイディアを俯瞰でみることができ、作業の計画を詳細に効果的に立てることができます。
組織内で共通認識を作ることができる
会社全体で相談しながら目標達成シートを作成することで、達成する為に必要な方法やアイディアを試行錯誤してその目標を理解したり、チームメンバーで話し合う事で、ずれていた認識を直すことができます。
また、組織内で目標に対する認識を合わせることで、作業が行いやすくなりますので、作業効率を上げることができます。
新しいアイディアを発見できる
目標達成シートを作成しながら8つの方法やアイディアを練り出すことで、新しい考えが生まれる可能性があります。
その際、紙やツールを使って記入・入力しながら方法やアイディアを考えることで、頭で考えることより内容を整理しやすく、斬新なアイディアができて来やすくなります。
目標達成シート作成時に考えるべきポイント
SMARTの法則を意識する
「SMARTの法則」とは、より良い目標や方法、アイディアを出すため、目標に盛り込むべき5つの要素を指しています。
以下に5つの要素がありますので、こちらを意識しながら目標や方法、アイディアを立ててみてください。
- Specific (具体的)
- Measurable (計測可能)
- Achievable (達成可能)
- Relevant (関連性)
- Time-bound (期限が明確)
実行しやすい期間で目標を設定する
目標の内容によって適切な期間で目標設定する必要があります。
期間が中長期の場合、目標達成シートを作成する際にはコツが必要になりますので、最初は1ヵ月〜3ヵ月程度の期間で目標設定することがおすすめです。
目的と目標の違いを把握してどちらも意識する
目的は最終的なゴールであり、目標は目的を達成する為の課題になります。
その為、「なぜ目標を達成するのか」「目標を達成して何を得るのか」といったことを理解しながら目標設定しましょう。
サポートも検討・活用する
目標達成シートを作成することは、「自分の頭の中にあるアイディアや方法の引き出しを整理する、追加で考える」プロセスになります。
その為、アイディアや方法の引き出し自体が不足していたり、経験が足りていないと、良いアイディアや方法を生み出すことができません。
もし、会社で目標達成シートを利用している場合、上司や経験豊富な人に見せてアドバイスをもらうこともおすすめです。
目標達成シートの作成方法
中心に目標を記入
紙、もしくはExcelやPower Point等で縦3マス、横3マスの9つの四角形を作成します。その後、中央のマスに設定した目標を入力します。
設定する目標につきましては、会社によっては部署全体で掲げられた目標があるかと思いますが、その目標を達成する為の背景や目的を理解することが重要です。
達成するための要素を周囲の8マスに記入
中心に設定した目標を遂行する際に必要な方法やアイディア等の要素を周囲8マスに入力します。
その際、要素自体は具体的な内容ではなく、「運」「資格」等の抽象的な内容にすると、考えやすさと網羅性を上げられます。
一例:新商品の開発、リピーターの増加
8つの要素それぞれで9マスを作成
新たに9つの四角形を8つ作成した後、先ほど書き出した8つの方法やアイディア等の要素をそれぞれの表の中央に記入します。
周囲のマスに記入
新たに作成した8つの表の目標を達成するための方法やアイディアを周囲に入力します。
その際、先ほど書き出した8つの方法やアイディア とは異なり、具体的な内容で記載する必要があります。
一例:取り扱いの商品への理解、PDCAサイクルの実施、スキル向上
目標達成シートを利用したおすすめ製品
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目標達成シートで設定した目標や洗い出した方法・アイディアをSmartHRの人事評価機能を利用して管理できます。
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また、会社内で個人が設定した目標を共有して、評価やフォローすることも可能です。
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まとめ
目標達成シートを活用することで、今まで達成できなかった目標を分析して本当に必要な作業を見つけたり、自身が決めた目標や今行っている必要な作業を明確にしたりすることができます。
また、目標達成シートを利用しても、洗い出した方法やアドバイスを実際に実行することが重要であり、行う作業の動機や計画の見直し等の対策をしながら活用する必要があります。
その際には、「SmartHR」や「カオナビ」等の他ツールを使って管理しながら、設定した目標に向かって行動してみてください。