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クラウドPBX FAXで実現するペーパーレス化|オンライン FAX機能を解説

クラウドPBXとFAX機能を統合したクラウドPBX FAXは、従来の複合機や電話回線を不要にし、インターネット経由でFAXの送受信を可能にします。
ペーパーレス化やDX推進が求められる現代のビジネス環境において、FAXのデジタル化は業務効率化とコスト削減の両立を実現する重要な課題です。

本記事では、クラウドPBX FAXの仕組みから、注目のZoom Phoneを用いた日本国内でのFAX運用方法まで、導入前に知っておくべきポイントを徹底解説します。

目次[非表示]

  1. クラウドPBX FAXとは|従来のFAXとの違いと仕組み
    1. クラウドPBX FAXの基本的な仕組み
    2. 従来のFAXとクラウドPBX FAXの違い
    3. クラウドFAXが注目される背景
  2. クラウドPBX FAXの主要機能とメリット
    1. クラウドPBX FAXの主要機能
    2. クラウドPBX FAX導入のメリット
    3. クラウドPBX FAX導入時の注意点
  3. 業界別クラウドPBXのFAX活用事例とベストプラクティス
    1. 医療機関
    2. 法務・金融機関
    3. 製造業・行政機関
  4. Zoom PhoneでFAX運用を実現する3つの方法(日本国内版)
    1. 1. Zoom UIとシームレスに連携する「FaxSIPit」
    2. 2. BYOC(キャリア持込)回線による連携
    3. 3. クラウドFAXサービスとの並行運用
  5. まとめ:クラウドPBX FAXで実現するペーパーレス時代のFAX運用

クラウドPBX FAXとは|従来のFAXとの違いと仕組み

クラウドPBX FAXは、インターネットを介してFAXを送受信するオンラインFAXサービスとして、従来の電話回線や複合機が不要になります。
クラウドPBXとFAX機能を統合することで、通話・FAX・SMSを1つのシステムで管理でき、業務効率化とコスト削減を実現できます。

クラウドPBX FAXの基本的な仕組み

クラウドPBXサーバーがFAXデータをデジタル化し、インターネット経由で送受信する仕組みになっています。
PCやスマートフォンから直接FAXを送信でき、受信したFAXはPDFなどのデジタルデータとして保存が可能です。

従来のFAX機とも互換性があり、既存のFAX番号をそのまま使用できる場合もあります。
これにより、取引先が従来型のFAX機を使用している場合でも、スムーズにコミュニケーションを継続できます。

従来のFAXとクラウドPBX FAXの違い

従来型の設備投資の場合は、複合機や電話回線が必要ですが、クラウドFAXはインターネット接続さえあれば利用できます。
運用コストについても、用紙代・トナー代・電話回線費用が不要になり、月額利用料のみでコスト軽減が可能です。

利便性の面では、場所を選ばずPCやスマホからFAXを送受信できるだけでなく、リモートワークにも対応可能です。
オフィスに出社しなくても、外出先や自宅から重要な書類を即座に確認・送信できるため、業務のスピードが向上します。

クラウドFAXが注目される背景

ペーパーレス化・DX推進の流れの中で、FAXのデジタル化ニーズが高まっています。
リモートワークの普及により、オフィスに出社しなくてもFAX対応が必要になっている状況も、クラウドFAXの需要を後押ししています※1

セキュリティ強化の観点から、暗号化通信による安全なFAX送受信が求められていることも、クラウドFAXが注目される大きな理由です。
従来の紙ベースのFAXでは、受信トレイに放置された文書を誰でも閲覧できるリスクがありましたが、クラウドFAXではアクセス権限を細かく管理できます。

※1 経済産業省 DXレポート2昼間とりまとめ(概要)|デジタルトランスフォーメーションの加速に向けた研究会 令和2年12月28日から引用

クラウドPBX FAXの主要機能とメリット

クラウドPBX FAXは、従来のFAX業務を効率化する多様な機能を備えており、業務プロセスの改善とコスト削減を同時に実現できます。
デジタルデータとして管理されるため、検索・共有・保管が容易になり、業務の生産性が向上します。

クラウドPBX FAXの主要機能

複数デバイスでの送受信機能により、PC・スマートフォン・タブレットなど、あらゆるデバイスからFAXを利用できます。
一斉送信機能では、複数の宛先に同時にFAXを送信でき、業務効率が大幅に向上します。

自動振り分け機能を活用すれば、受信したFAXを部署やプロジェクトごとに自動で振り分け、適切な担当者に通知が可能です。
これにより、FAX受信後の手作業での仕分け作業が不要になり、対応漏れのリスクも軽減されます。

クラウドPBX FAX導入のメリット

コスト削減の面では、複合機のリース料・保守費用・用紙代・トナー代・電話回線費用が不要になります。
業務効率化については、FAXの送受信がPC上で完結し、データ化された文書を即座に共有・編集できるため、業務スピードが向上します。

セキュリティ強化では、TLS暗号化による送信と無制限のクラウドストレージにより、機密文書を安全に管理が可能です。
アクセスログの記録機能により、誰がいつどの文書を閲覧したかを追跡でき、コンプライアンス対応も強化されます。

クラウドPBX FAX導入時の注意点

既存の複合機を引き続き使用したい場合、サービスによっては対応していないケースがあるため、事前確認が必要です※2
インターネット回線が不安定な環境では、FAXの送受信に影響が出る可能性があります。

一部の古いFAX機からの受信に対応していない場合があるため、主要な取引先が使用しているFAX機の種類を確認しておくことが重要です。
導入前にトライアル期間を活用し、実際の業務環境での動作を検証することをおすすめします。

※2 複合機がネットワークに対応しており、FAXデータをPCやクラウド経由で送受信する「ネットワークFAX機能」を持つ場合や、専用の「変換アダプター」を介してクラウドPBXと連携する場合、またはインターネットFAXサービスと契約してデータ転送する場合は既存の複合機と併用が可能です。詳しくはお使いの複合機の代理店などにご確認ください。

業界別クラウドPBXのFAX活用事例とベストプラクティス

クラウドPBX FAXは、業界ごとの特性に応じた活用方法があり、規制対応・セキュリティ強化・業務効率化を実現できます。
各業界の具体的な活用事例を見ていきましょう。

医療機関

患者情報を暗号化FAXで安全に送受信し、個人情報保護法※3などの医療情報保護規制に対応できます。
クリニックと検査機関の間で検査結果や紹介状を迅速に共有し、患者ケアの質を向上させることが可能です。

保険申請書や各種書類をオンラインFAXで送信し、ペーパーレス化を推進できます。
患者の同意書や診療情報提供書など、頻繁にやり取りされる書類をデジタル管理することで、書類の紛失リスクも軽減されます。

※3 医療機関のデータ保護:個人情報保護法及び厚生労働省: 「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」、経済産業省・総務省: 「医療情報を取り扱う情報システム・サービスの提供事業者における安全管理ガイドラインなどで基準が定められている。

法務・金融機関

契約書・裁判書類・融資申請書などの機密文書をTLS暗号化で保護しながら送受信できます。
顧客情報や取引明細をセキュアに共有し、金融規制へのコンプライアンスを確保できます。

デジタルデータとして保存されるため、監査対応や証跡管理が容易になります。
過去の取引記録を素早く検索・参照できることで、顧客対応のスピードと正確性が向上します。

製造業・行政機関

発注書・請求書・作業指示書を複数拠点に一斉送信し、サプライチェーン全体の効率化を後押しします。
行政機関間でインシデントレポートや公的記録をセキュアに共有し、緊急対応が可能です。

長期保存が必要な文書を無制限のクラウドストレージで安全に管理できます。
製造業では品質管理記録や検査証明書など、法定保存期間が定められた文書も多いため、クラウドストレージの活用により保管スペースの削減とコンプライアンス対応を両立できます。

Zoom PhoneでFAX運用を実現する3つの方法(日本国内版)

強力なコミュニケーションツールであるZoom Phoneを軸にFAXを運用する場合、日本国内では通信環境や番号体系の関係から、以下のいずれかの構成を選択するのが一般的です。

この章では、Zoom PhoneでFax運用を実現する3つの方法について、その特徴とメリット・注意点について解説します。

1. Zoom UIとシームレスに連携する「FaxSIPit」

Zoomのマーケットプレイスで提供されているFAXソリューション「FaxSIPit」※4を活用することで、Zoom Phoneと連携しFAX送受信を実現します。

①特徴: Zoomクライアントの画面上でそのままFAXの送受信が可能です。

②メリット:日本の「03」や「06」といった0ABJ番号での発着信が可能です。

③注意点:契約はFaxSIPit社(外部会社)との個別契約となり、ユーザーインターフェースは現状英語がメインとなっています。

※4 「FaxSIPit」:ZoomクライアントでFAXの送受信が可能なソリューション|ファックスSIPit

2. BYOC(キャリア持込)回線による連携

既存の電話番号を維持したままZoom Phoneを利用する「BYOC」構成において、通信キャリア側が提供するFAXサービスを併用する方法です。

①特徴: KDDIなどの通信事業者が提供するFAX連携ソリューションを活用します。

②メリット:日本の通信品質に準拠した安定的な運用が期待できます。

③注意点:Zoom利用料とは別に、通信事業者への支払いが発生します。

3. クラウドFAXサービスとの並行運用

Zoom Phoneで音声通話を効率化しつつ、FAXは国内の主要クラウドFAXサービス(eFax等)を個別に契約して併用します。

①特徴: 受信したPDFをZoom Team Chatに自動投稿するなどのワークフローを構築します。

②メリット:通話はZoomで利便性を高めつつ、FAXは専用サービスで『不着リスク』を回避し、日本の商習慣に合わせた確実な運用が可能です。

③注意点:インターネットFAXは一般的にネットワーク環境により品質が左右される場合があります。基幹業務に組み込む際は、事前の検証(トライアル)をおこなってから導入することをおすすめします。

まとめ:クラウドPBX FAXで実現するペーパーレス時代のFAX運用

クラウドPBX FAXの基本を理解することで、インターネット経由でFAXを送受信し、従来の電話回線や複合機を不要にし、コスト削減と業務効率化を実現できます。

主要機能とメリットを活用すれば、複数デバイス対応・一斉送信・自動振り分けなどの機能により、FAX業務の生産性が大幅に向上します。
業界特性に応じた活用では、医療・法務・金融・製造・行政など、各業界の規制やセキュリティ要件に対応したFAX運用が可能です。

ペーパーレス時代において、クラウドPBX FAXは単なるFAX代替手段ではなく、DXを推進する重要なツールとなります。
適切なサービスを選定し、業務プロセスに組み込むことで、コスト削減・業務効率化・セキュリティ強化を同時に実現し、競争力のあるビジネス環境を構築できるでしょう。

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SB C&S株式会社内SaaS専門チーム「Cloud Service Concierge」が記事の執筆や監修を進めています。ブログ記事は、SaaSの基礎知識やSaaS製品の選定ポイントなどを中心に情報を発信しています。
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