
Canvaで業務はここまで変わる!“制作物100%内製”を実現した導入事例
専門的なスキルがなくても簡単に高品質なアセット(制作物)を作成できるツールとして注目を集めるCanvaですが、「導入すると、どのような効果が得られるのか」「業務がどう変わるのか」など具体的なイメージを持ちづらい方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、Canvaの全社導入で制作物の100%内製化を実現したmilab株式会社(以下、milab社)の事例について、導入前に抱えていた課題から現在の活用状況まで詳しく紹介します。
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チラシやポスターの制作は、特定の社員に負担がかかる
milab社はBELLグループの社会課題解決型新規事業創出活動から生まれた企業で、「災害時に誰一人として取り残されない社会を創る」を信念に、防災備蓄管理ソリューション「SMART STOCK」を中心に防災事業を展開しています。
防災関連の展示会に出展する機会が多いmilab社では、来場者に配布するチラシや、ブースに掲出するポスターなどの制作に課題を抱えていました。通常、こういった制作物は専門的なデザインツールを使って作成する必要があり、ツールを使える社員が対応するか、外部のデザイナーに依頼するしかありません。また、対応可能な従業員を増やそうとしても、専門ツールは習得に時間がかかり、大きな負担となってしまいます。
さらに、日々の業務で利用するPowerPointなどのプレゼン資料についても、デザインを統一できていないという課題がありました。ロゴなどはオンプレミスのファイルサーバで管理していたものの、「保存場所が分からない」「どれが最新か分からない」などから混乱が生じ、資料作成に手間がかかる状況に陥っていたそうです。
Canvaは専門知識や経験がなくても、すぐ使いこなせる
解決策を模索するなか、代表取締役社長 狩野貴史氏がCanvaを試験導入したことが大きな転機となりました。Canvaの便利さを実感したという狩野氏は、その魅力について「テンプレートの機能を利用すれば、誰でもすぐに使いこなせる」と語ります。
専門ツールを使ったクリエイティブ作業の経験がなくても、PowerPointでスライドを作成するような感覚で簡単にアセットを作成でき、「これならば社員も同じように使いこなせるだろう(狩野氏)」と確信し、Canvaの全社導入を決断しました。
以下の記事では、Canvaの特長や多様な機能について詳しく解説しています。
⇒ 誰でも簡単に無料でデザイン作成が可能な「Canva」とは?使い方や基本機能、料金プラン、商用利用について解説
全員がアセットを制作できるようになり、100%内製化を実現
導入にあたって戸惑ったことはほぼなく、むしろ従業員が使いこなすまでにほとんど時間がかからなかったことに驚くほどだったと言います。これまでアセット作成に関わる機会がなかった開発メンバーも含め、全員がスムーズに使いはじめることができました。
専門的なデザインツールは、高度な機能が豊富にそろっている一方、操作に慣れるまでに相当の時間が必要であり、しかも全員がこれらの機能をしっかり使いこなせるとは限りません。
その点、Canvaはテンプレートをベースに少し調整するだけで、チームのだれもが簡単にチラシやポスター、のれんなどを制作できます。専任の担当者を決めなくても、そのとき対応できる人が柔軟に作業を担えるようになったことで、業務負担の偏りも解消されました。現在では、アセット制作を100%内製化できているそうです。
また、以前デザインを外注した際は、最低でも1~2週間の制作期間が必要でしたが、Canvaを活用することで、イベントの直前まで調整して、すぐに印刷するといったことも可能になり、準備期間の大幅な短縮にもつながっています。
「ブランドキット」を活用し、ブランドイメージを統一
導入後の成果として、狩野氏は「同じクオリティを維持したまま、社内のメンバーがそれぞれチラシなどを作れるようになった」ことを挙げます。だれもが自分で制作できるようになったため、「対応できる人に依頼して、作業完了を待つ」といったことがなくなり、「仕事のスピードが異次元になるほど変わった」と言います。
特に高く評価しているのが、Canvaがビジネスプラン向けに用意している「ブランドキット」の存在です。ブランドキットは、ロゴやフォント、カラー、アイコン、画像、グラフィックなど、ブランドに関わるデザイン要素を一元管理する機能で、CI(コーポレートアイデンティティ)の統一を強力にサポートします。
このブランドキットを活用して、自社のガイドラインを適用したテンプレートを用意することで、だれが担当してもCIが担保された状態でアセットを制作できるようになりました。これは、チラシやポスターだけでなく、PowerPointのプレゼン資料作成にも活用できます。必要な要素はすべてクラウド上にそろっているため、保存場所や最新版を探す手間もかからなくなり、社員に負担をかけずにブランドイメージ統一を実現できました。
リモートワークでもスムーズな情報共有が可能に
もう1つ、Canvaはすべてのコンテンツをクラウド上に保管することが特長です。milab社はリモートワークが定着しており、オフィス以外の場所で業務をおこなうケースも多くあります。そうした際にも、Canvaを使えば、場所を問わずに同じデータにアクセスできるため、チーム内での情報共有が格段にスムーズになりました。
さらに、PCだけでなく、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末からもアクセスできるため、外出先や移動中でもアセットの確認やレビューが可能で、より効率的に業務を進められるようになりました。
特に展示会やイベントの準備などスピード重視となる場面では、このような柔軟なアクセス性は大きな強みと言えるでしょう。
「ブランドイメージの担保」と「全員でのコンテンツクリエーション」を両立
Canva活用が進む現状について、狩野氏は「特定のメンバーだけのコンテンツクリエーションから、社員の全員のコンテンツクリエーションへのパラダイムシフトが起きた」と、語ります。さらに、milab社内での評判は同じオフィスで働くグループ企業のベル・データ株式会社にも伝わり、そちらでもCanvaの活用が始まっています。今後は、動画編集やSNSへの展開など、より幅広い領域でのCanva活用も進めていく予定です。
企業として、ブランドイメージを確立し、認知を高めていくためにも、一貫したデザインやトーンを徹底することは重要です。かといって、デザインを統一するために、社員に過度な負担がかかっては元も子もありません。ブランドイメージを担保しながら、社員のだれもが簡単に“高品質な”デザインを実現できる環境が整ったことは、milab社がCanva導入で得た大きなメリットと言えるでしょう。
milab社の導入事例をより詳しく紹介した資料をご用意しました。ぜひ下記よりダウンロードしてご覧ください。