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誰でも簡単に無料でデザイン作成が可能な「Canva」とは?使い方や基本機能、料金プラン、商用利用について解説

「デジタル時代」の現代において、デザインやコンテンツの作成はますます重要になっています。インターネットやソーシャルメディアの普及により、情報が瞬時に広がり、視覚的に魅力的なコンテンツが人々の注目を集めることが求められています。

しかし、それには専門的なデザインスキルや高価なソフトウェアが必要とされることが多く、初心者や小規模な事業者にとっては大きなハードルとなっています。
本記事で紹介するCanvaは、デザインの専門知識がなくてもプロ並みのデザインを簡単に作成することができると人気の製品です。
基本機能は無料で利用することができ、さらに高度な機能や素材を使いたい場合は有償プランが提供されています。
本記事を読むことで、Canvaの特長や多様な機能について理解できるよう、詳しく解説していきます。


※ 本ブログ記事の内容は、記事掲載時点の情報に基づいて記載されています。そのため、製品に関する情報については、アップデートなどにより現行の仕様と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

目次[非表示]

  1. 1.Canvaとは
  2. 2.Canvaの特長
    1. 2.1.クオリティの高いデザインが作成できる
    2. 2.2.テンプレートなど無料で使える機能が豊富
    3. 2.3.1.3億点以上の写真・イラスト素材が使える
    4. 2.4.ブラウザだけでなく複数のデバイスに対応(PC・スマホ・タブレットと同期が可能)
    5. 2.5.直感的な操作
    6. 2.6.共同作業
  3. 3.Canvaの基本機能
    1. 3.1.写真編集
    2. 3.2.動画編集
    3. 3.3.ロゴ作成
    4. 3.4.表作成
    5. 3.5.背景透過
    6. 3.6.SNS投稿作成・予約作成
    7. 3.7.AI機能
    8. 3.8.その他機能
  4. 4.Canvaの料金プラン
  5. 5.Canvaを商用利用する際の注意点
  6. 6.まとめ

Canvaとは

Canvaはデザイン初心者からプロまで、誰もが利用できるオンラインデザインツールです。
オーストラリアの企業「Canva Pty Ltd.」から2013年にリリースされて以来、利用者数は年々増加しており、現在199カ国1億3000万以上のユーザーに利用されています。
Canvaには豊富なテンプレートやフォント、画像素材が用意されていて、デザインの知識がなくてもプロと変わらない、あらゆるデザインを作成できます。
プレゼン資料やマーケティング資料、SNSの投稿画像など、多様なニーズに対応しているため、個人から企業まで幅広い層に支持されています。


Canvaの特長

クオリティの高いデザインが作成できる

Canvaには、クオリティの高いデザインテンプレートが豊富に揃っているため、デザインの知識や経験がない人でも安心してデザインを作成できます。Canvaには、450万点ものプロ仕様のテンプレートがあり、企画書やチラシ、名刺などビジネスシーンで利用できるものをはじめ、メッセージカードやSNSの投稿画像などプライベートで利用できるものまで幅広い用途に対応したデザインテンプレートが用意されています。
さらに、同じデザインを複数の形式で保存したり、異なるサイズに簡単に変更したりできます。
このように、Canvaは高いクオリティのデザインを手軽に実現できるツールとして、多くの人々に支持されています。


テンプレートなど無料で使える機能が豊富

Canvaの魅力の一つとして、様々な機能を無料で利用できる点が挙げられます。自分でデザインを作成しようと思ったときに、デザインソフトなどの費用がネックになるケースも少なくないでしょう。
Canvaはデザイン作成に必要な一通りの機能を使えるため、デザインの知識や経験が浅い人やデザインに初めて挑戦する人にとって、コストを抑えてデザイン作成を手軽に始められるうってつけのツールです。
さらに、有料の素材を使用したり、有料プランにアップグレードしたりすることで、デザイン機能の幅が広がるため、必要に応じて利用するとよいでしょう。


1.3億点以上の写真・イラスト素材が使える

Canvaは、デザインをより魅力的にするためにフリーの写真やイラストなどの素材を豊富に用意しています。有料プランを含めると1.3億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)があり、ユーザーは自分で素材を用意する必要がなく、さまざまなテーマやスタイルの素材が揃っているため、どんなプロジェクトにも合った素材を見つけることができます。
素材は簡単に検索することができ、ドラッグ&ドロップでデザインに追加するだけで使用可能です。
Canvaの素材は、時間を節約しつつ、クオリティの高いデザインを実現するための強力なサポートとなります。


ブラウザだけでなく複数のデバイスに対応(PC・スマホ・タブレットと同期が可能)

Canvaは、ブラウザ上で直接利用することができるオンラインデザインツールです。他のソフトウェアのようにパソコンにインストールしなくても使用できます。
そのため、パソコンのストレージ容量が少ない場合でも気にする必要がありません。
また、Android版とiOS版のモバイルアプリもあり、同じアカウントでログインすれば、自宅や社内のPCで作成したデザインを、外出先でもスマホやタブレットのモバイルアプリから編集することもできます。
ただし、作業するためにはインターネット環境がないと使用できないので、その点は注意が必要です。


直感的な操作

Canvaは、操作方法にドラッグ&ドロップのインターフェースが採用されており、デザイン経験がない人でも簡単にプロと変わらないデザインを作成できるように設計されています。
ユーザーは、画像やテキストなどの素材を画面上で自由に配置できます。
また、作ったデザインをすぐに確認することができるので、何度でも試したり修正したりできます。
これにより、複雑な操作を覚える必要がなく、直感的な操作で思い描いたデザインを簡単に表現できます。


共同作業

Canvaでは、他のユーザーとデザインを共同作業することができ,  コメント機能を使えば、デザインの特定部分にフィードバックを追加することもできます。
また、Canvaは自動的にバージョンを保存するため、これまでの変更履歴を確認したり、以前のバージョンに戻したりすることもできます。これにより、チームメンバーやクライアントと効率的にデザイン作業を進めることができます。


Canvaの基本機能

Canvaではプライベートからビジネスまで多様なニーズに応えるため、多岐にわたる機能が提供されています。
今回は特に人気のある5つの機能に焦点を当ててご紹介します。


写真編集

Canvaでは、誰でも簡単に写真編集ができます。アップロードした画像をトリミングやリサイズ、文字入れ、写真の切り抜き、モザイク加工、背景のぼかし加工などがスライド・ドラッグ&ドロップで可能です。また、フィルター機能で色合いや明るさを調整することで、訴求したいイメージに合わせることもできます。
さらに、デザインの知識や経験がない人でも、有料プランにアップグレードすることで、色やテキストに統一感があるプロフェッショナルな仕上がりのデザイン作成や、写真の背景透過ができます。
 
Canvaの無料プランと有料プランとの比較については、以下の記事で解説しています。

  Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介 本記事では、Canvaの利用を検討する方向けに、無料プランと有料プランの違いや、それぞれの特徴・選定のポイントなどをご紹介します。 SaaS業界に精通したプロが最適なツールを厳選|Cloud Service Concierge


動画編集

Canvaでは、写真編集だけでなく動画編集も可能です。動画編集においてもクリップのトリミング、結合、音楽やテキストの追加、トランジションエフェクトの適用など、多彩な編集機能を備えています。
テンプレートも豊富に用意されており、誰でも簡単にプロフェッショナルな仕上がりのコンテンツを作成できます。YouTubeやインスタグラム、TikTokなどのSNSで使う動画やスライドショー、動画広告の作成など、ビジネス用途にも活用できます。


ロゴ作成

ロゴを作成したいときにもCanvaは役立ちます。Canvaには、数千種類のロゴテンプレートがあり、幅広い業種や用途に合わせて作られたロゴテンプレートが揃っているので、その中から好みのデザインを選ぶことができます。ロゴテンプレートのイラストや配色を変更するだけで、誰でも品質の高いオリジナルなロゴが作成できます。
作成したロゴデザインは、背景透過(有料)や、JPG、PNG、SVG、PDFなどの電子データでダウンロードすることも可能です。


表作成

ビジネスシーンでは、ExcelやGoogleスプレッドシートを使い表を作成する場合が多いですが、パワーポイントと同じようにCanvaでも表を作成できます。
その作成方法は、2つあります。まず一つ目の方法は、無料テンプレートから表を作成・カスタマイズする方法です。例えば、計画表や作業表、旅行表、予定表、座席表、当番表、プレゼンテーションなどに使える表など、たくさんの表のテンプレートがあるため、用途にあわせて最適なテンプレートを見つけることができます。表のテンプレートを探す際は、テンプレートの検索ボックスに「計画表」「予定表」「表」などのキーワードを入力して検索すると、該当するテンプレートが表示されます。
二つ目の方法は、フリー素材の表を編集する方法(サイズ、表・セルの間隔、セルの追加など)です。
フリー素材には表も数多く揃っており、「表」を検索すると見出し付きや色分けされたものが見つかります。気に入った表をデザインに追加し、サイズ調整やセル間隔の変更が可能です。セル数を増やしたい場合は、表横の3つのドットをクリックして行の追加、削除、移動を選べます。


背景透過

写真やイラストの背景を切り取りたい場合に、背景透過機能を使うことで容易に編集ができます。背景を削除することで他の写真やイラストの上に重ねることができるため、プレゼンテーション資料や広告バナー、チラシ、SNS投稿用のコンテンツなどに利用できます。
ただ、Canvaの背景透過の機能は、有料プランになるため必要に応じてプランをアップグレードする必要があります。


SNS投稿作成・予約作成

Canvaでは、あらゆるデバイスで魅力的に見えるSNS投稿用のテンプレート(写真・画像・動画)が豊富に用意されています。選んだテンプレートを開いて、テキストや画像、アイコンなどをドラッグ&ドロップで編集し、自分のブランドに合わせたデザインを作成できます。
デザインが完成したら、Canvaの「コンテンツプランナー」機能を使用して、投稿をスケジュールできます。この機能では、カレンダーを使って投稿の日時を予約設定し、複数のSNSプラットフォーム(Facebook、Instagram、X(旧Twitter)など)に一斉に投稿することが可能です。


AI機能

Canvaには、複数のAI機能が搭載されており、デザイン作業の効率化が可能です。具体的には、以下にある画像生成や動画生成などのAI機能が挙げられます。ただ、AI機能は無料で使えるものと有料でしか使えないものがあるので注意しましょう。

  • 画像生成(マジック生成、ドリームラボ)
  • 動画生成
  • 画像編集(マジック消しゴム、マジック加工、マジック切り抜き、テキスト切り抜き、背景除去)
  • テキスト生成
  • 音楽生成
  • ナレーション生成(AIアバター、AIナレーション)
  • AI翻訳

 
これらのAI機能については、以下の記事で詳しく説明しています。

  徹底解説!今話題のCanvaのAI機能とは? 本記事では、Canva AIの概要や機能、活用事例、商用利用の注意点などを徹底解説します。 SaaS業界に精通したプロが最適なツールを厳選|Cloud Service Concierge


Canvaは、これまでに数回AI機能のアップデートをしています。今後も新機能の追加やグレードアップに期待できます。


その他機能

これまで紹介した機能のほかにも、以下の便利な機能があります。ビジネスや個人の目的にあわせてうまく活用することで、作業効率化だけでなく、生産性向上にもつながるでしょう。

  • プレゼンテーション
  • 文書作成(Canva Doc)
  • オンラインホワイトボード
  • ホームページ・ウェブサイト作成
  • バナー制作
  • チラシ・フライヤー制作
  • PDF編集
  • 画像変換(JPG→PNGなど)
  • 印刷サービス「Canvaプリント」
  • アニメーション
  • QRコード
  • レイヤー機能
  • 袋文字などの文字エフェクト
  • お絵描き(描画)機能
  • グラデーション

※一部、有料プランの機能が含まれます。
参考:https://www.canva.com/ja_jp/learn/easytodesign/


Canvaの料金プラン

プラン名

特徴

おすすめのユーザー

無料プラン

  • 数千もの種類の素材/テンプレートが利用可能
  • 基本的なデザイン機能を提供
  • AIツールやブランドキット機能は利用不可
  • ストレージ:5GB
  • Canvaを初めて利用する人
  • 簡単にデザインを作成したい人
  • 費用をかけずに利用してみたい人

Canvaプロ

  • 数百万もの種類の素材/テンプレートが利用可能
  • ブランドキット機能の利用
  • 背景除去やAI搭載ツール利用
  • デザイン履歴の確認が可能
  • ストレージ:1TB
  • 個人で頻繁にデザインを作成する人
  • 高度なデザイン機能が必要な人
  • ブランドや一貫性のあるデザインを求める人

Canvaチームス

  • Canvaプロの機能全て
  • チーム管理や共有機能の利用
  • チームメンバー間でのリアルタイム共同編集
  • チームメンバーとのブランドキットの共有
  • ストレージ:1TB
  • 小規模チームやスタートアップ
  • 複数人と効率的に作業を進めたい人
  • ブランディングを重視するチーム

Canvaエンタープライズ

  • Canvaチームスの機能全て
  • セキュリティ機能やカスタマイズサポートの利用
  • 大規模なチーム向けに特化した管理ツール
  • ストレージ:無制限
  • 大規模企業や組織
  • 重要なデータを扱うプロジェクトチーム
  • カスタマイズされたサポートが必要な企業


前述したとおりCanvaには、無料プランと有料プランがあります。ここでは有料プランについて解説します。
 
有料プランは、3つのプランに分かれています。個人利用向けの「Canvaプロ」、企業・団体(ビジネス)利用向けの「Canvaチームス」「Canvaエンタープライズ」です。
 
Canvaプロは、個人で頻繁にデザインを行う方や、ブランドの一貫性を重視したデザインを作成したい方に最適なプランです。無料プランでは使えない高品質な画像やフォントと、ロゴやカラーパレット、フォントを一括管理できるブランドキット機能などがあります。
 
Canvaチームスは、数名から十数名規模のチームでの利用を想定している方におすすめのプランです。Canvaプロの機能に加え、共同編集やチーム管理/共有に役立つツールが充実しています。
 
Canvaエンタープライズは、大規模な組織や企業におすすめのプランです。
Canvaチームスの機能に加え、SSO(シングルサインオン)や権限管理機能など、セキュリティの強化やカスタマイズされたサポートが提供されます。
 
無料プランと有料プラン(Canvaプロ・Canvaチームス・Canvaエンタープライズ)の違いについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

  Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介 本記事では、Canvaの利用を検討する方向けに、無料プランと有料プランの違いや、それぞれの特徴・選定のポイントなどをご紹介します。 SaaS業界に精通したプロが最適なツールを厳選|Cloud Service Concierge


Canvaを商用利用する際の注意点

Canvaで作成したデザインは、原則としてプラン問わず商用利用が可能です。また、クレジット表記も必要ありません。
ただ、商用利用可能な範囲と商用利用が不可な範囲があるため、トラブルにならないためにもその範囲を理解し商用利用する際は注意しましょう。
 
<Canvaで許可されている商用利用の例>

  • 自社のホームページに掲載
  • SNSへの投稿
  • マーケティングや提案資料
  • Tシャツに印刷して販売する
  • Canvaで作ったデザインの名刺を配る など

 
<Canvaで許可されていない商用利用の例>

  • 加工していないCanva内の素材の販売、再配布、クレジットの取得
  • Canva内の素材をストックフォトサービスなどのサイトで販売
  • Canvaのオーディオ素材をテレビやラジオ、映画、ポッドキャスト、ビルボードなどのメディア用CM動画に使用する
  • Canvaで作成したデザインを使って商標登録を行う


まとめ

この記事ではCanvaの特長と、Canvaを使用してできることについて紹介しました。
Canvaを導入するとプロフェッショナルなデザインを迅速かつ手軽に作成することができるようになるため、業務効率の向上、資料やSNS投稿のクオリティアップにお役立ていただけることでしょう。

『Canva相談センター』では、Canva製品に精通した専門コンシェルジュが企業導入に向けた無料相談を承っております。今回ご紹介した製品の概要や、具体的な料金が気になる・もっと詳細な情報が欲しい等々ありましたら、お気軽にご相談ください。

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SB C&S株式会社内SaaS専門チーム「Cloud Service Concierge」が記事の執筆や監修を進めています。ブログ記事は、SaaSの基礎知識やSaaS製品の選定ポイントなどを中心に情報を発信しています。
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