
ビジネスを守る!クラウドPBXセキュリティ強化のポイントとは
クラウドPBXは、柔軟な通話環境と運用コストの削減を実現できる一方で、セキュリティ対策が重要な課題となっています。
近年では、リモートワークの普及や通信のクラウド化により、外部からの脅威や内部リスクが増加しています。
本記事では、クラウドPBXのセキュリティを確保するための基本対策や、信頼できるベンダー選定のポイントを解説します。
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クラウドPBXのセキュリティが注目される理由
リモートワークやハイブリッドワークが急速に拡大する中、企業の通話環境はオフィス外にも広がりを見せています。
この変化に伴い、従来の閉じたネットワーク環境では想定されなかった脅威が増えており、PBXの安全性確保が喫緊の課題となっています。
通信の安定稼働は業務継続や情報資産の保護に直結するため、セキュリティ強化は企業の経営リスクマネジメントの一環として注目されています。
テレワークの普及やサイバー攻撃の高度化
テレワークの普及により、VPNやクラウド通信を狙う攻撃が増えています。
暗号化が不十分な通信経路では盗聴や改ざんの危険が高まり、個人端末を経由した不正アクセスも発生しています。
こうした環境では、従来の境界防御だけでは限界があり、多層的な防御と監視体制の整備が不可欠です。
アクセス制御、通信暗号化、端末認証などを組み合わせることで、外部接続を前提とした安全な環境を維持できます。
BCP(事業継続計画)への関心の高まり
災害やシステム障害が発生した際にも、通信を維持できる体制を構築することは企業にとって不可欠です。
クラウドPBXはオンプレミスPBXと異なり、標準サービスとして冗長構成や遠隔復旧機能を備えており、災害時にも他拠点や在宅環境から業務を継続できます。
こうした特性は、事業継続計画(BCP)※1の観点からも高く評価されています。
ただし、クラウド上で稼働する以上、システム全体の可用性を担保するセキュリティ設計が重要となります。
バックアップやフェイルオーバーの仕組みを含め、障害発生時に速やかに復旧できる体制を整備しておくことが求められます。
※1 BCP(事業継続計画):自然災害や大火災、テロ、パンデミックといった緊急事態に遭遇した場合でも、中核となる事業を継続・早期復旧させるために、平常時から行うべき活動や緊急時の対応方法を定めておく計画。
クラウドPBXのセキュリティリスクとは
クラウドPBXは高い利便性を備える一方で、サイバー攻撃や内部不正など、さまざまなリスクにさらされています。
これらの脅威を正しく理解し、予防・監視・対処の三位一体で運用体制を整えることが、セキュリティ対策の出発点です。
この章では、代表的なリスクと発生要因を整理し、企業が注意すべきポイントを明確にします。
不正アクセスと情報漏洩の脅威
クラウドPBXでは、インターネット経由で通話やデータ管理を行うため、認証情報の漏洩による不正アクセスの危険があります。
攻撃者がアカウントを乗っ取ることで、顧客情報や通話履歴、録音データなどの機密情報が流出する恐れがあります。
特にAPIを通じた外部連携を行う場合、アクセス制御や認証強度の設定を怠ると、第三者からの不正利用リスクが高まります。
こうした脅威を防ぐには、アクセス権限の最小化とログ監査体制の強化が不可欠です。
盗聴と通信傍受の危険性
暗号化されていない通信経路を利用すると、第三者による盗聴や傍受が発生する可能性があります。
クラウドPBXの通話データは音声だけでなく、顧客情報や発信先などのメタデータも含まれるため、傍受された場合のリスクが発生します。
そのため、安全な通信を確保するためには、TLSやSRTPなどの暗号化技術を導入し、通信経路全体を保護することが重要です。
サービス停止と可用性を高める措置
DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)※2やサーバー障害によって、通話サービスが一時的に停止するリスクも存在します。
クラウドPBXは多拠点にまたがる通信基盤であるため、一部の障害が全体に波及することもあります。
実際2025年9月に、大手ビールメーカーの基幹システムが外部からのサイバー攻撃により、国内の基幹システムに大規模な障害が発生しました。
この攻撃により、商品の受注・出荷業務が全面的に停止する事態となりました。
このような問題を防ぐためには、入口対策として「多要素認証の導入」や「脆弱性の解消」を徹底し、万が一侵入されても被害を局所化できるよう「ネットワークを分割」し、重要データは「オフラインでバックアップ」するよう心がける必要がありますまた、技術的対策だけでなく、「従業員へのセキュリティ教育」を行い、組織全体で防御体制を構築することが重要です。
※2 DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃):複数のコンピューターから標的のサーバーに大量のアクセスを送りつけ、正常なサービスを妨害するサイバー攻撃
内部不正と誤操作によるリスク
従業員の権限設定や操作ミスが原因で情報漏洩が発生するケースも少なくありません。
特に管理権限の過剰付与は、悪意ある操作や誤削除を引き起こす可能性があります。
予防するには、アクセス権限を明確に区分し、管理者による定期的な監査を行うことが重要です。
また、操作ログを可視化し、不審な挙動を早期に検出できる仕組みを整えることで、内部リスクを最小限に抑えることができます。
クラウドPBXセキュリティ強化のための基本対策
クラウドPBXのセキュリティを確保するには、単一の技術に頼るのではなく、多層的な防御と継続的なモニタリングを組み合わせることが大切です。
外部からの攻撃に加えて、内部不正や設定ミスによる情報漏洩も防ぐ必要があり、認証や通信、ネットワークやデータ保護の各層で包括的に対策を講じることが求められます。
強固な認証とアクセス制御の徹底
クラウドPBXの利用環境を安全に保つためには、ユーザーごとの認証強化とアクセス権限の明確化が重要です。
誰がどの機能にアクセスできるのかを明確にし、業務内容に応じた権限設計を行うことで、不要な情報閲覧や設定変更を防止します。
加えて、ログイン通知やアクセス履歴の監視を行うことで、不正利用の早期発見にもつながります。
認証やアクセス管理は、セキュリティの入り口を守る最も重要な仕組みです。
①多要素認証の導入
IDとパスワードだけの管理では、認証情報が漏洩した場合に不正侵入を防げません。
そこで有効なのが、多要素認証(MFA)※3の導入です。
ワンタイムコードや生体認証など、複数の認証要素を組み合わせることで、アカウントの安全性を格段に高められます。
特に、管理者アカウントや外部からの接続があるユーザーには、必須の仕組みと言えます。
MFAは比較的導入が容易でありながら、セキュリティ強化効果が大きいため、初期段階から実装しておくことが望ましいです。
※3 多要素認証(MFA):パスワードなどの「知識情報」だけでなく、スマートフォンなどの「所持情報」、顔や指紋などの「生体情報」といった、2つ以上の異なる種類の要素を組み合わせて本人確認を行う認証方法
②厳格なパスワードポリシーの設定
パスワード管理の甘さは、クラウドサービス全般における最大のリスク要因の一つです。
複雑な文字列を設定し、有効期限を設けて定期的に変更を促すことで、侵入リスクを減らせます。
また、同一パスワードの使い回しを防ぐために、組織全体で統一したポリシーを策定し、利用者に周知することが大切です。
システム的にポリシーを強制適用できる設定がある場合は、積極的に活用することをおすすめします。
通信の暗号化と保護技術の活用
クラウドPBXにおける通信は常にインターネットを介して行われるため、暗号化はセキュリティの根幹を成す技術です。
暗号化を行わない場合、音声データや信号情報が第三者に傍受される危険があります。
通話の安全性を確保するためには、通信全体を暗号化し、データの改ざんや盗聴を防止する必要があります。
暗号化方式の選定では、セキュリティレベルと通信速度のバランスを考慮し、自社の運用規模に適した設定を選ぶことが重要です。
①VPNの活用によるセキュアな接続
VPNを利用すれば、外部の通信経路を経由する際も安全な閉域ネットワークを構築できます。
リモートワークや外出先からの接続時に、通信内容が第三者に傍受されるリスクを抑える効果があります。
クラウドPBXとVPNを併用することで、利用者がどこから接続しても社内ネットワークと同等の安全性を維持することが可能です。
また、VPN接続を特定デバイスのみに制限することで、認可されていない端末からのアクセスも防止できます。
②SRTP/TLSによる通話データの暗号化
SRTP(Secure Real-Time Transport Protocol)※4は音声データの暗号化を担い、TLS(Transport Layer Security)※5は通話制御信号を保護します。
両者を併用することで、通話の内容と制御の両方を守る堅牢な通信環境を構築できます。
これにより、盗聴や改ざん、なりすましといった攻撃を防ぐことが可能です。
クラウドPBXの導入時には、ベンダーがこれらの技術をサポートしているかを必ず確認する必要があります。
※4 SRTP(Secure Real-Time Transport Protocol):IP電話やビデオ会議システムなどのリアルタイム通信で使われるプロトコルであるRTPに、セキュリティ機能を追加したもの
※5 TLS(Transport Layer Security):インターネット通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぐためのプロトコル。主な機能として、通信相手の認証、通信内容の暗号化、改ざんの検出がある
ネットワークセキュリティの強化
クラウドPBXのシステムは、複数の端末や拠点を結ぶネットワークによって構成されていることもあります。
そのため、ネットワーク全体の安全性を確保しなければ、どれほど堅牢なアプリケーションでも完全ではありません。
外部からの侵入を防ぐために、ファイアウォールやIDS/IPS※6を導入し、不正通信の検知と遮断を自動化することが有効です。
また、DDoS攻撃対策やトラフィック制御を行い、ネットワークの可用性を維持することも重要です。
これらの対策は、クラウドベンダーが提供する防御機能と連携することで、より高い効果を発揮します。
※6 IDS/IPS:ネットワークのセキュリティを守るためのシステム。IDS(不正侵入検知システム)は、ネットワーク内の不審な動きを検知して通知し、IPS(不正侵入防止システム)は、不審な動きを検知して自動で通信をブロックする
ネットワークセキュリティの強化
クラウドPBXの安全性を高める上で、ネットワークの防御は最も重要です。
通信経路の安全を確保しなければ、どれほどアプリケーションやデータベース側を強化しても、外部からの侵入を完全に防ぐことはできません。
そのため、社内ネットワークの境界防御を徹底し、不審な通信経路を早期に検知・遮断する体制を構築することが求められます。
ファイアウォールや侵入検知・防御システムを適切に組み合わせることで、リアルタイムに攻撃の兆候を把握できる環境を整えられます。
①ファイアウォールとIDS/IPSの導入
ファイアウォールは、企業ネットワークへの外部アクセスを制御する第一の防御線として機能します。
これに加えて、前述したIDS(Intrusion Detection System)やIPS(Intrusion Prevention System)を導入すれば、通常とは異なる通信パターンや不審な挙動を検知し、即座に遮断することが可能です。
これらの仕組みは24時間稼働の監視体制と連携させることで、人的リソースに頼らずに異常検出を自動化できます。
クラウドPBXを利用する場合でも、オンプレミスと同様にネットワークの監視を継続することが重要です。
②DDoS攻撃対策と帯域保護
DDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)は、大量の通信を一斉に発生させてサーバーや回線を圧迫し、サービスを停止させる手法です。
クラウドPBXが外部からのアクセスを前提としている以上、この攻撃への備えは欠かせません。
トラフィック制御や帯域制限を適切に設定し、異常な通信量を検知した際には自動的に遮断する仕組みを整備することが有効です。
また、多くのクラウドベンダーはDDoS防御機能を標準搭載しており、その機能を最大限に活用することで、システム全体の可用性を維持できます。
こうした多層的な防御設計が、クラウドPBXの安定稼働を支える基盤となります。
データ管理とバックアップ体制の確立
通話記録や設定情報などのデータは、障害時の復旧や監査対応に欠かせない資産です。
定期的にバックアップを実施し、異なる物理拠点に保存することで、災害やサイバー攻撃によるデータ損失を防ぎます。
バックアップデータへのアクセス権限を厳格に管理し、復旧手順を事前に明文化しておくことも重要です。
さらに、暗号化保存や多重バックアップなど、冗長性を確保する仕組みを導入することで、データ保護の信頼性が大幅に向上します。
信頼できるクラウドPBXベンダー選定のポイント
クラウドPBXを安全に運用するうえで、最も重要な要素の一つがベンダーの信頼性です。
どれほど高度なセキュリティ設計を行っても、提供側の管理体制が脆弱であれば、その効果は限定的になります。
そのため、サービス品質や障害対応力だけでなく、情報保護体制や監査体制、運用サポートなどの要素を総合的に評価することが重要です。
セキュリティ認証と監査体制の評価
ベンダーを選定する際には、国際的なセキュリティ認証を取得しているかどうかを確認することが大切です。
代表的なものに、情報セキュリティマネジメントの国際規格である「ISO/IEC 27001」※7や、クラウドサービスの安全性を第三者が証明する「SOC 2」※8があります。
これらの認証は、企業の情報管理体制やリスク対応プロセスが一定水準を満たしていることを示す指標です。
また、外部監査の頻度や報告書の公開範囲なども確認しておくと、透明性の高さを判断できます。
さらに、社内でのセキュリティ教育や従業員アクセスの管理方法が明文化されているかどうかも、信頼性を測るうえで見逃せないポイントです。
※7 「ISO/IEC 27001」:情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の構築・運用に関する国際規格
※8 「SOC 2」:米国公認会計士協会(AICPA)が開発した、サービス組織の顧客データの管理に関する内部統制を評価するためのフレームワークおよび認証基準
データセンターの安全性と冗長性
クラウドPBXの安定稼働を支える基盤として、データセンターの物理的・環境的セキュリティも非常に重要です。
サーバーが設置されている施設の耐震性、入退室管理、電源の二重化など、物理的リスクを最小化する仕組みが整備されているかを確認する必要があります。
さらに、冗長構成を持つデータセンターであれば、障害発生時にも迅速に別拠点へ切り替えが可能であるため、サービスの中断を防ぐことが可能です。
複数の地理的ロケーションに分散している事業者は、災害や停電への対応力が高い傾向にあります。
クラウドサービスの価値は、システムだけでなく、その裏側のインフラ運用品質にも大きく左右されます。
SLAとサポート体制の確認
クラウドPBXを長期運用するうえでは、稼働率や障害対応時間を明示したSLA(サービス品質保証契約)※9の内容を必ず確認することが重要です。
SLAでは、可用性の数値目標やサポート対応時間、障害発生時の補償内容などが明記されており、これをもとに信頼性を判断できます。
特に、24時間365日対応の窓口や日本語サポート体制があるかどうかは、国内企業にとって大きな安心材料です。
また、問い合わせへの応答速度やトラブル対応の実績も、ユーザーレビューや導入事例から確認するとよいでしょう。
契約前の段階でサポート体制に関する情報を積極的に開示するベンダーは、透明性が高く信頼できます。
※9 SLA(サービス品質保証契約):サービス提供者が利用者に対し、提供するサービスの品質水準を保証する契約
導入後のクラウドPBXセキュリティ運用と継続的改善
クラウドPBXは導入して終わりではなく、運用フェーズに入ってからが本当のセキュリティ管理の始まりです。
システムの脆弱性は時間の経過とともに変化し、新たな攻撃手法も次々と登場しています。
そのため、企業は導入後も継続的な監視・点検・改善を行い、常に最新の防御状態を維持することが求められます。
運用チームと利用者が一体となってセキュリティ意識を高め、仕組みと運用の両面で強化を続けることが重要です。
セキュリティポリシーの策定と従業員教育
クラウドPBXの安全運用には、技術的な防御策だけでなく、利用者全体のリテラシー向上も欠かせません。
まず、組織として明確なセキュリティポリシーを策定し、利用ルールや権限の範囲を文書化することが基本です。
これを全社員に周知し、定期的な研修や啓発活動を通じて遵守を徹底します。
特に、アカウント共有やパスワード再利用の禁止、ログイン通知の活用など、日常業務で実践できるルールを浸透させることが効果的です。
さらに、インシデント発生時の報告体制や初動対応手順を明文化しておけば、緊急時にも迅速な対応が可能になります。
定期的な脆弱性診断とシステムアップデート
クラウドPBXは外部接続が前提となるため、常に新しい脆弱性が発見されるリスクがあります。
そのため、定期的に脆弱性診断を実施し、問題が見つかった場合は速やかに修正対応を行う体制を整えておくことが重要です。
ベンダーが提供するアップデート情報やセキュリティパッチを確認し、適用を怠らないことが安全維持の基本となります。
OSやアプリケーションの更新を先送りにすると、既知の脆弱性を悪用される危険が高まるため、更新計画を年間スケジュールに組み込み、計画的に実施することが望ましいです。
ログ監視と異常検知の仕組み
セキュリティ侵害の多くは、初期段階で小さな異常として現れます。
ログ監視を適切に行えば、不審なアクセスや予期しない操作を早期に発見し、被害拡大を防ぐことが可能です。
クラウドPBXの管理画面や監査ログ機能を活用して、ユーザーごとの行動履歴やアクセス傾向を定期的にチェックすることが求められます。
さらに、AI分析や自動アラート機能を組み合わせることで、異常検知の精度を高めることが可能です。
検知後の対応手順を明確にし、インシデント発生時の対応速度を高めることで、システムの安全性を継続的に確保できます。
このように、クラウドPBXの運用段階では「予防」「検知」「対応」のサイクルを絶えず回すことが求められます。
技術的な防御に加え、人材教育と組織体制の両輪でセキュリティレベルを高めていくことが、長期的な安定運用のポイントです。
Zoom Phoneのセキュリティ対策
Zoom Phoneは、Zoomミーティングで培われたグローバルレベルの通信基盤を活用し、音声通話においても高いセキュリティ性能を実現しています。
通信環境に必要な暗号化・認証・アクセス制御を実装し、さらに国際的なデータ保護規制にも対応しています。
通信の暗号化と認証・アクセス制御
Zoom Phoneは、通話データの機密性と完全性を確保するために、通信の暗号化をサポートしています。
音声データには前述でも解説したSRTP(Secure Real-Time Transport Protocol)を、通話制御信号にはTLS(Transport Layer Security)を採用し、盗聴や改ざんを防止します。
この二重構成により、通信内容だけでなく、通話の制御情報までも安全に保護されます。
また、ユーザー認証にはZoomアカウントのセキュリティポリシーが適用され、多要素認証(MFA)やシングルサインオン(SSO)※10によって不正アクセスを防止します。
アカウント単位でアクセス権限を細かく設定できるため、利用者の業務範囲に応じて柔軟に管理を行うことが可能です。
こうした仕組みが、Zoom Phoneの高い信頼性を支える要素となっています。
※10 シングルサインオン(SSO):一度のユーザー認証で複数のアプリケーションやサービスにログインできる仕組み
プライバシー保護・コンプライアンス
Zoom Phoneは、GDPR(EU一般データ保護規則)やCCPA(カリフォルニア州消費者プライバシー法)などの国際的な個人情報保護法に準拠しており、データ管理とプライバシー保護において透明性を重視しています。
ログデータや通話記録の保存方法についても厳格なルールを設けており、企業が法的要件を満たしながら安全に利用できるよう設計されています。
さらに、通話録音データや運用ログはクラウド上で暗号化保存され、アクセス権限のない第三者が閲覧することはできません。
Zoomはこれらの取り組みを通じて、企業がグローバル規模で安心して音声通信を利用できる環境を提供しています。
また、各国のデータセンター配置にも配慮し、利用地域ごとの法制度に適したデータ保護を実現している点も特徴です。
脅威検知と運用管理の最適化
Zoom Phoneはセキュリティ監視と運用管理の面でも優れた仕組みを備えています。
リアルタイムモニタリングにより、通話中の異常通信や不正なログイン試行を即時に検知できるほか、管理コンソール上からユーザー単位の利用状況や通話履歴を可視化できます。
これにより、IT部門はシステム全体の稼働状況を一目で把握し、問題が発生した際には迅速に対処できます。
また、アクセス制御ポリシーやデバイス登録制限を適切に設定すれば、持ち出し端末や不正接続を防ぐことも可能です。
こうした管理機能が標準で提供されている点は、他のクラウドPBXと比較しても大きな利点と言えるでしょう。
可用性とグローバル対応
Zoom Phoneは世界各地に分散したデータセンターを活用しており、障害発生時にも別リージョンへの切り替えによって通信を継続できます。
これにより、災害やネットワーク障害に強い可用性を実現しています。
さらに、国際通話や海外拠点との通信にも対応しており、グローバルに展開する企業でも統一的な通信環境を構築可能です。
Zoomのインフラは冗長性と可用性を備えているため、拠点間での負荷分散や遅延の最小化も可能です。
信頼性と柔軟性を両立した構成が、世界中の企業から支持される理由です。
このように、Zoom Phoneは通信の暗号化・認証・可用性・プライバシー保護などの各側面に対するセキュリティを実現しています。
導入後も継続的な監査とアップデートが行われており、企業は常に最新の防御体制のもとで安全に運用できます。
まとめ
クラウドPBXのセキュリティ対策は、外部からの攻撃を防ぐだけでなく、内部統制や運用管理の精度を高めることにも直結します。
多要素認証や通信暗号化、ネットワーク監視などの多層防御を組み合わせることで、企業は高い信頼性を持つ通信基盤を維持できます。
特に、Zoom Phoneのように国際的な認証基準と暗号化技術を採用したサービスを選定すれば、利便性と安全性の両立が可能です。
セキュリティは一度の導入で完結するものではなく、継続的な改善と社員教育を通じて成熟していくものです。自社の業務環境や通信量に応じた最適な設計を行い、信頼できるクラウドPBXベンダーと連携しながら、持続的に安全な運用体制を築くことが重要です。
これからZoom Phoneを検討される方やご興味がある方向けに、Zoom Phoneの無料ダウンロード資料をご用意しました。以下のリンクからぜひご覧ください。ご一読いただけると幸いです。
「固定電話のお悩みを解消! Zoom Phoneの特徴や機能」



