
CanvaとAdobe Expressの違いとは?特長とおすすめの使い方を紹介
CanvaとAdobe Expressは、デザイン作成のための非常に人気のあるツールです。どちらも独自の特長を持ち、様々なニーズに応じて利用ができます。導入を検討されている方はそれぞれの機能を比較検討し、自分の目的に最適なツールを選ぶことが重要です。
本記事では、CanvaとAdobe Expressの違いや効果的な活用法をわかりやすく解説します。
※ 本ブログ記事の内容は、記事掲載時点の情報に基づいて記載されています。そのため、製品に関する情報については、アップデートなどにより現行の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。
目次[非表示]
- 1.CanvaとAdobe Expressの特長
- 1.1.Canvaとは
- 1.2.Adobe Expressとは
- 2.CanvaとAdobe Expressの違いを比較
- 2.1. 違い① 無料プランの内容
- 2.2.違い② 有料プランの特長
- 2.3.違い③ 機能性の比較
- 3.CanvaとAdobe Expressのどっちを選ぶべき?
- 4.その他Adobeでデザインができるソフト
- 4.1.ソフト①Illustrator
- 4.2.ソフト②Photoshop
- 4.3.ソフト③InDesign
- 5.まとめ
CanvaとAdobe Expressの特長
CanvaとAdobe Expressは、それぞれが異なるデザイン体験を提供します。
以下では、CanvaとAdobe Expressの特長について解説します。
Canvaとは
Canva(キャンバ)は、主にオンラインデザインの初心者やノンクリエイターの組織・企業にオススメのツールとして、多くのユーザーに親しまれています。Canvaの最大の特長は、450万点ものテンプレートと、1.3億点の素材(写真、動画、イラスト、音楽)が用意されており、誰でも簡単に利用できる点です。ユーザーは必要なサイズやスタイルに合わせて、ロゴやポスター、プレゼンテーション資料など多岐にわたるデザインを手軽に制作できます。特にビジュアルコンテンツを簡単に作成したい方にとって非常に便利で、デザイン経験が少ない方でもクオリティの高いデザインを作成することが可能です。
以下の記事では、Canvaの特長や多様な機能について詳しく解説しています。
誰でも簡単に無料でデザイン作成が可能な「Canva」とは?使い方や基本機能、料金プラン、商用利用について解説
また以下の記事では、Canvaの無料版と有料版(プロ、チームス、エンタープライズ)について詳しく解説しています。
Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介
Adobe Expressとは
Adobe Expressは、Adobeが提供するオンラインデザインツールです。Adobe製品との連携に優れており、初心者やよりデザインにこだわりたいというユーザーにもオススメです。
Canva同様に数多くのテンプレートや素材が用意されており、これらを活用することで初心者からプロまで簡単に魅力的なデザインを生成できます。
PhotoshopやIllustratorなどと連携することで、自身のデザインワークフローをシームレスに拡張できます。また、豊富なフォントの種類や高品質なイラスト素材を利用できるため、プロフェッショナルな仕上がりも簡単に実現可能です。デザインにおいてクオリティと効率を両立させたいと考えている方には、最適なツールといえます。
これらの特長を兼ね備えたAdobe Expressは、初心者から経験豊富なデザイナーまで幅広いニーズに応えることができ、個人利用だけでなく、ビジネスシーンでも非常に役立つツールとなっています。
CanvaとAdobe Expressの違いを比較
以下では、CanvaとAdobe Expressの違いを比較しながら解説します。
違い① 無料プランの内容
機能 |
Canva |
Adobe Express |
テンプレート |
100万点以上 |
10万点以上 |
ストレージ |
5GB |
5GB |
素材 |
300万点以上 |
100万点以上 |
AI生成機能 |
画像生成50回、動画生成5回 |
25クレジット/月 |
印刷 |
Canva内で可能 |
Adobe Express内では不可 |
エクスポート |
PNG、JPG、PDF形式 |
PNG、JPG、PDF形式 |
SNSへの予約投稿 |
不可(有料プランのみ) |
可能 *1 |
対応デバイス |
パソコン、スマートフォン、タブレット |
パソコン、スマートフォン、タブレット |
*1 無料クレジットの月間利用上限数有
Canvaの無料プランは、多様なテンプレートや素材が揃っています。プレゼン資料のテンプレートも多く、簡単な操作で効率的に作成できるため、初心者でも気軽にデザインを楽しめるのが魅力です。さらに、ユーザー自身が直接デザインに触れることで、スキルアップを目指せる点も大きなメリットといえます。
Adobe Expressの無料プランには、基本的な最低限の機能が含まれています。テンプレートの数ではCanvaに若干劣る部分がありますが、高品質な素材とAdobe製品とのスムーズな連携が可能です。特に、既にAdobeのエコシステムを活用しているユーザーにとって、無理なく効率的にデザインを行える環境が整っている点がポイントです。
このように、両者の無料プランにはそれぞれの特長や違いがあるため、ニーズに応じて選択することが重要です。
違い② 有料プランの特長
<Canvaの料金プラン>
無料プラン |
Canvaプロ |
Canvaチームス |
Canvaエンタープライズ |
|
価格 |
無料 |
1人あたり 11,800円/年 |
1人あたり 15,000円/年 ※最低購入数3名 |
要問い合わせ |
テンプレート |
100万点以上 |
450万点以上 |
450万点以上 |
450万点以上 |
ストレージ |
5GB |
1TB |
1TB |
1TB |
素材 |
300万点以上 |
1.3億点以上 |
1.3億点以上 |
1.3億点以上 |
生成AI |
一部利用可能 |
全て利用可能 |
全て利用可能 |
全て利用可能 |
<Adobe Expressの料金プラン>
無料プラン |
プレミアムプラン |
グループ版 |
|
価格 |
無料 |
11,980円/年 |
7,000円/年 ※最低購入数2 |
テンプレート |
10万点以上 |
35万点以上 |
35万点以上 |
ストレージ |
5GB |
100GB |
1TB/1ユーザー |
素材 |
100万点以上 |
2億点以上 |
2億点以上 |
生成AI |
可能 |
可能 ※250クレジット/月 |
可能 ※250クレジット/月 |
Canvaの有料プランに加入することで、さらに多くのプロフェッショナルなテンプレートや素材が利用可能となり、プロレベルのデザイン制作を実現できます。また、チームでのコラボレーション機能が強化されており、プロジェクトを複数のメンバーと効率的に進めたいユーザーにとって非常に魅力的な選択肢です。
以下の記事では、Canvaの無料版と有料版(プロ、チームス、エンタープライズ)について詳しく解説しています。
Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介
一方、Adobe Expressの有料プランでは、多くの素材やフォントと無料版よりも高度な機能が提供されており、プロフェッショナルな仕上がりを簡単に実現できます。特に、Adobeの他のアプリケーションとシームレスに連携することで、自分のスタイルやブランドイメージに最適なデザインを一歩進んだ形で作り出せる点が特長です。
どちらのプランも優れた特長を持っており、それぞれのニーズや目的に応じて選択することで、プロレベルのデザイン制作が可能です。
違い③ 機能性の比較
Canvaは、シンプルな操作性が最大の強みであり、初心者でも簡単に使用できる点が魅力です。直感的なインターフェースが採用されているため、デザインに自信がない方でも素早く美しいデザインを制作できます。また、多彩なテンプレートと豊富な素材ライブラリが用意されており、個々のプロジェクトに柔軟に対応可能で、幅広い用途に適したツールといえます。また文章生成/画像生成/翻訳など多様なAI機能も実装されていたり、他にもオンラインホワイトボードや研修コースの作成などもできます。
一方で、Adobe Expressも、シンプルなインターフェースで初心者でも比較的簡単に使い始めることができます。Adobe Expressは、AI駆動のデザインと編集ツールを提供し、プロフェッショナルなクオリティのコンテンツを短時間で作成できます。特に、Adobe Fireflyを活用することで、テキストから画像や動画を生成することが可能です。また、Adobe Expressを利用することで、Premiere Rushなどの他のAdobeツールも利用可能になり、ビデオ編集や動画制作にも対応できます。
双方のツールは異なるアプローチでデザイン作業をサポートしますが、Canvaはシンプルさと手軽さを求める方に適し、Adobe Expressはよりこだわったデザインの実現を目指す方に向いています。このように、機能性を比較した上で、自身の目的やスキルレベルに合ったツールを選択することが重要です。
CanvaとAdobe Expressのどっちを選ぶべき?
デザインツールを選ぶ際には、使用目的やスキルレベルを考慮することが重要です。CanvaとAdobe Expressは、それぞれに異なる利点や機能があるため、利用者のニーズに応じた選択が求められます。特に、どのようなデザインを制作したいのか、どの程度の自由度を必要とするのかを明確にすることがポイントです。
初心者にはCanvaがおすすめ
Canvaはデザインが苦手な方にも寄り添ったUIであり、特にデザイン初心者や専門的なスキルを持たないユーザーにとって最適なツールです。
▼このような方におすすめ
- デザイン初心者、ノンクリエイターな組織・企業
- 時間がない中でも手軽にデザインを作りたい
- SNSだけでなく印刷や資料作成など幅広く活用したい
- 日本語フォントが豊富
また、Canvaの無料プランは非常に充実しており、高価なツールを購入しなくても多くの機能を利用できる点も魅力です。デザインに必要な素材や編集機能が揃っているため、初心者でも安心して作業を始められます。さらに、美しいデザインを作成する過程で基本的なデザインスキルを学べるので、学びながら楽しく使用できます。このような点から、多くの初心者ユーザーがCanvaを日常のツールとして利用しています。
デザインをこだわるならAdobe Express
Adobe Expressは、より高度なデザインを求める方に最適なツールであり、デザイン初心者から経験豊富なデザイナーまで幅広いニーズに対応しています。Adobe製品は学習コストが高いと感じられることもありますが、その分、細部にまでこだわったクオリティの高いデザインを追求する自由度の高さが大きな魅力です。表現力豊かなデザインを生み出したい方にとっては、この自由度は大きなメリットといえます。
▼このような方におすすめ
- クオリティの高いデザインを作りたい
- Adobe製品を使ったことがある
- 欧文フォントや良質な写真素材が充実
また、Adobeの他のソフトウェアとシームレスに連携できるため、デザインの可能性が広がるだけでなく、作業効率も大幅に向上します。デザイナーとしてのスキルを磨きながら作品の質をさらに高めていくことが期待できます。独自のスタイルを追求しつつ、自由にカスタマイズ可能なAdobe Expressは、作品のクオリティを第一に考える方に最適な選択肢です。フォントや素材選びの自由度が高い点も、このツールの大きな利点といえます。
その他Adobeでデザインができるソフト
Adobeにはさまざまなソフトがあり、Adobe Express以外でデザインができる定番のソフトとして以下の3つをご紹介します。
- Illustrator
- Photoshop
- InDesign
ソフト①Illustrator
Illustratorは、Adobeが提供する強力なグラフィックデザインツールです。長方形や楕円形、星形などさまざまな形の図形を作成できるだけでなく、作成した図形のパスを編集することで特殊な形のオブジェクトも作成可能です。ベクター画像に対応しており、特にロゴやアイコン、イラストなどのデザイン作成に最適です。
ベクター形式は解像度に依存しないため、大きな広告ポスターから小さな名刺に至るまでサイズを変更しても画質が劣化しません。これは、どのソフトを選ぶべきか迷っている人にとって重要な要素となります。さらに、Illustratorは最新の機能(例:Generative Shape FillやText to Patternなど)を搭載しており、デザイナーの創造性を最大限に引き出せます。また、他のAdobeツールとのシームレスな連携や多様なファイル形式への対応も強みであり、プロフェッショナルなデザイン作業に欠かせないツールです。
ソフト②Photoshop
Photoshopは、画像編集に特化したソフトウェアで、主にビットマップ画像を扱う編集に特化しています。画像の色味や明るさを調整したり、複数の画像を一枚に合成したりする写真の加工や合成、補正などに優れています。さらに、ベクターグラフィックスもサポートしており、Smart Objectを通じてベクターデータを取り扱うことができます。
そのため、写真編集やウェブデザインを手がけるユーザーにとって欠かせないツールとして広く支持されています。非破壊編集が可能なレイヤーやマスク機能、豊富なフィルターやブラシ、3D編集機能など、多様な機能が揃っており、高度な編集を行いたい方におすすめです。また、テキスト操作やカスタマイズが可能なため、ユーザーの創造性を最大限に引き出せるツールです。
ソフト③InDesign
InDesignは、主に印刷物のレイアウトを作成するためのツールです。雑誌やパンフレットの制作に適しており、プロフェッショナルなデザインを求める方に広く支持されています。テキストや画像を効率的に配置する機能を持ち、複数ページにわたるドキュメントの管理にも優れているため、書籍やカタログ制作にも利用されています。InDesignを活用することで、文字組みやスタイルを細かく調整でき、高品質なデザインを効率的に仕上げることが可能です。これらの機能は、デザインの専門家や初心者問わず活用できるため、幅広い層に適しています。
まとめ
CanvaとAdobe Expressは、それぞれが異なる強みを持つデザインツールです。Canvaは初心者向けで、直感的な操作と豊富なテンプレート・素材により、SNS画像やプレゼン資料などを迅速に作成できます。一方、Adobe Expressはプロフェッショナルな仕上がりや自由な編集を求めるユーザー向けで、PhotoshopやIllustratorとの連携により、より高度なデザインが可能です。用途や求めるスタイルに応じて、ツールを使い分けることが効果的です。
どちらのツールも特定のニーズに合ったデザイン機能を提供しており、最終的には自身のスキルやプロジェクトに応じて選ぶことが重要です。それぞれの利点を理解し、効果的に使い分けることで、さらなるデザイン表現が可能となります。
Canva相談センターを運営するSB C&Sでは、Canva、Adobe Expressのビジネスプランをご提供しています。
自社に最適なのはどちらのツールなのか、あるいはどのプランなのか迷われている企業のご担当者様は、お気軽にご相談ください。