catch-img

Dropbox Advancedプランポリシー改定について

2023年8月25日にDropboxの法人向けプランであるAdvancedプランについて、ポリシー変更の発表がありました。
内容はDropboxを暗号通貨や仮想通貨のマイニングに利用することや、ストレージの転売など不正利用者の対策をするためにストレージ容量の見直しが主なものとなっています。
本記事では従来のAdvancedプランと比較してどのような点が異なるのか、今後どのような契約内容になるのかを解説します。
※本記事の内容は執筆時点のものです。後述のポリシーや救済措置の内容は変更になる場合がございます。

目次[非表示]

  1. 1.Dropbox(ビジネス版)の3つのプラン
  2. 2.Advancedプランのポリシー変更について
  3. 3.既存契約者は順次新ポリシーへ移行
    1. 3.1.既存契約は11月1日以降順次新ポリシーに移行
    2. 3.2.規定容量を超える場合の救済措置
  4. 4.まとめ


Dropbox(ビジネス版)の3つのプラン

従来のDropbox(ビジネス版)には3つのプランが用意されており、それぞれ利用可能な容量が異なります。今回ポリシーが変更されるAdvancedプランは容量無制限でしたが、契約ライセンスと利用アカウント数に応じて容量が決定するプランに変更されます。
新ポリシーとなったAdgancedプランと他プランの容量については以下のようになります。


  • Standardプラン

Standardプランは全体の容量として5TBが用意されるプランです。何ライセンスで契約しても全員で5TBの容量を分け合う形となります。

  • Advancedプラン

今回ポリシーが変更されたプランです。アクティブなアカウント×5TBの容量が用意されます。用意された容量を全員で分け合う形となります。

  • Enterpriseプラン

申請することで容量を無償で追加可能な実質無制限のプランです。




Advancedプランのポリシー変更について


前述したように今回のポリシー変更によりAdvancedプランの容量はアクティブなアカウントの数により決定されることになります。Dropboxはユーザーライセンスでの契約ですが、単純な契約ライセンス数ではなくアクティブなアカウントの数により容量はきまります。
ここでのアクティブなアカウントとは、管理しているアカウントの中で定期的な利用実績のあるアカウントです。
具体的に従来のAdvancedプランと異なる点は以下です。


①ストレージ容量がアクティブアカウント×5TBに変更されます
以前までのAdvancedプランは、申請制の容量無制限プランでした。新ポリシー適用後はアクティブなアカウント×5TBの容量が用意されます。


②初期ストレージが15TBになります
以前までのAdvancedプランは、初期ストレージとして契約ライセンス数×1TBが用意されていましたが、新ポリシー適用後の初期ストレージは15TBが用意されます。
その後アクティブなアカウントが増える度に5TBの容量が追加されます。非アクティブな状態のままでは容量追加されません。また、非アクティブなアカウントが3アカウントを下回る場合は初期の15TBから上限が引き下げられる場合もあります。


③1TB単位で追加ストレージの契約が可能になります
前述までのストレージに加えて有償で追加ストレージの契約が可能です。追加は1TB単位で行います。


④最大ストレージ容量が1000TBになります
アクティブアカウントに紐づく容量(①)と追加容量(③)の合計は最大1000TBです。アクティブなアカウントが200アカウントを超えた場合でも1000TB以上にはなりません。


既存契約者は順次新ポリシーへ移行

新ポリシーの適用は既存契約、新規契約どちらにも順次反映されていきます。新規契約については既に新ポリシーでの契約となりますが既存契約のお客様は11月1日以降順次新ポリシーに移行されます。


既存契約は11月1日以降順次新ポリシーに移行

既にAdvancedプランを契約中のお客様は11月1日以降順次新ポリシーが適用されていきます。対象の契約に紐づくDropbox管理者向けに移行に関する案内メールが事前に配信される予定です。


規定容量を超える場合の救済措置

新ポリシーが適用された際に容量上限を超えるユーザーに対しては一定期間の救済措置が設けられています。
現在の1ユーザーあたりの利用容量に応じて期間と追加容量が用意されますので、次回更新までのプラン変更やユーザー数の検討期間として活用いただけます。
対象と追加ストレージの内容は以下表となります。


まとめ

本記事ではDropbox(ビジネス版)のAdvancedプラン新ポリシーについて解説しました。
メーカー公開情報を元にご案内させていただいておりますが、情報が更新される場合もございます。メーカー公式ページでも最新の情報が展開されていますので併せてご確認ください。

また、『Cloud Service Concierge』では、SaaSに精通した専門コンシェルジュが導入に向けた無料相談を承っております。

Dropbox 導入についてのご相談やプランについてのご相談などお気軽にご相談ください。


お問い合わせはこちらから>

CSC運営事務局
CSC運営事務局
SB C&S株式会社内SaaS専門チーム「Cloud Service Concierge」が記事の執筆や監修を進めています。ブログ記事は、SaaSの基礎知識やSaaS製品の選定ポイントなどを中心に情報を発信しています。

 

 

人気記事ランキング

ページトップへ戻る