【2024年】クラウド型会計ソフトのCloud Service Conciergeおすすめ3選についてご紹介
近年、企業の経理、会計領域における業務効率化の一環として、クラウド型会計ソフトの導入が進んでいます。クラウド型会計ソフトは、経理・会計業務における情報をクラウド環境に一元管理し、システム化することで大幅な工数の削減を可能にします。これまで、経理、会計業務は紙面と手入力の運用が原因で、多大な工数が必要とされていましたが、これらの課題は、クラウド型会計ソフトの導入により、省力化できるようになっています。
本記事では、クラウド型会計ソフトの導入を検討されている方の参考になるよう、多くの商談実績を持つCloud Service Conciergeがオススメするクラウド型会計ソフトを基本的な特徴や導入事例と併せて紹介しています。
目次[非表示]
- 1.クラウド型会計ソフトの特徴
- 2.クラウド会計ソフトの基本機能
- 2.1.仕訳の手動入力
- 2.2.明細の自動連携を活用した仕訳の入力
- 2.3.会計帳簿/レポート/決算書類の集計と出力
- 3.事業者別クラウド会計ソフトのおすすめ
- 3.1.IPO,上場にも対応する事業者向け
- 3.2.小規模~中小の事業者向け
- 4.クラウド会計ソフトのご紹介
- 4.1.IPO,上場にも対応する事業者向け
- 4.2.小規模~中小の事業者向け
- 5.まとめ
クラウド型会計ソフトの特徴
インターネット環境があればいつでもどこでも利用できる
従来の会計ソフトで利用されていることが多いインストール型のソフトの場合、PC端末にソフトをセットアップしているので、ソフトを利用できる担当者がライセンス数やPC端末数の関係で、制限されてしまい、複数人での同時利用ができないケースがあります。また、事業者によってはPC端末の持ち出しがセキュリティの観点から非推奨であったり、出先での操作や在宅ワークへの対応が難しいこともあります。クラウド型会計ソフトの導入により、インターネット環境があれば、時間と場所を選ばずに利用できるようになるため、出先や自宅から業務を行うことができます。
導入初期費用を抑えることができる
インストール型の製品の多くの場合、導入支援の費用とは別に、製品自体の初期費用がかかることがあります。また新しく製品を利用するにあたって専用のPCを購入したり、サーバーなどのハードウェアを導入する費用がかかります。加えて電帳法やインボイス制度の施行など、ソフトが法律の改正に対応した機能を追加する際にバージョンアップ費用が掛かることもあります。
クラウド型会計ソフトの場合は、製品の初期費用がかかることが少なく、また法改正への対応やバージョンアップされた際に追加費用もかからないため、追加のコスト無く継続して最新機能を利用できます。
クラウド会計ソフトの基本機能
仕訳の手動入力
仕訳を入力していく際は、振替伝票形式での手入力や仕訳帳などの帳簿に直接仕訳を入力していく方法があります。振替伝票形式での手入力では、借方、貸方において、勘定科目、取引先、取引日、税区分、金額、摘要といった項目を入力していきます。類似した伝票を連続して入力する際には、入力した振替伝票の情報を次の新しい振替伝票として入力できたり、よく利用する振替伝票の仕訳を登録し、検索して挿入できる機能があり、手動であっても効率よく仕訳入力をできるようになっています。
仕訳帳など帳簿にも直接入力する際には、ショートカットキーやテンキーを使った表計算ソフトのような操作感で仕訳できる機能もありますので、仕訳に慣れた方が利用すると一層、作業の効率化が図れます。
明細の自動連携を活用した仕訳の入力
金融機関、クレジットカード、電子マネー、ECサイト、レジシステム(POS)をはじめ、利用されている請求書の発行システム、経費精算システム、給与計算システムと連携することで、明細の入力や転記を自動化することができます。また自動で取り込んだ取引データの明細に対して、仕訳データの候補を推測する機能もあり、効率よく仕訳を作成することが可能です。会計担当者としては、クラウド型会計ソフトを開くと、明細と勘定科目の候補が仕訳対象として一覧で並べられているので、入力からではなく確認をする段階から仕訳作業を始められるので、仕訳作業が効率化できます。また自動連携を活用した仕訳においては後から、振替伝票形式で修正できます。
会計帳簿/レポート/決算書類の集計と出力
手動や自動連携を介した入力で作成した仕訳データは仕訳帳、総勘定元帳など各種会計帳簿に自動で転記されます。また、キャッシュフローが月次毎に集計され、集計された月次の情報を視覚的にわかりやすいグラフで自動出力されます。加えて、どの取引先からの売上が多いのか、どの取引先への支出が多いのかといった集計も自動でグラフ表示されます。売掛金や買掛金も取引先毎、月別にレポートとして集計されますので、掛け取引の管理も便利になっています。さらに、会計帳簿やレポートと同様に損益計算書、貸借対照表など、各種決算書類も自動で集計されていきます。会計帳簿、レポート、決算書類について自動で集計されるので集計する手間と工数を省くことが可能です。
事業者別クラウド会計ソフトのおすすめ
IPO,上場にも対応する事業者向け
東証プライム市場、マザーズ市場、グロース市場など、上場を見込んでいる企業においては、上場企業に必要な機能が搭載されているクラウド型会計ソフトがおすすめです。
上場企業に必要な機能の一つに内部統制機能があります。内部統制の機能があると、記帳の正確性を向上させる仕訳承認フロー機能が利用できたり、監査対応のために紙文書の作成、資料の収集、来社対応に手間がかかるといったケースでも、権限の細かい設定が可能なクラウド型会計ソフトであれば監査法人と共有することができます。また内部統制機能により、ガバナンスを保ちながらWeb上で証憑や利用ログの確認など、監査に向けた準備ができるようになります。さらに、経費精算、請求書の受領・発行、給与計算といったバックオフィス関連の周辺システムとAPI連携させることで転記の手間を省き、会計業務を効率化することで月次決算の早期化を図れるようなクラウド型会計ソフトがおすすめです。
小規模~中小の事業者向け
従業員が数名から300名前後の中小企業向けのクラウド型会計ソフトでは、売掛帳や現金出納帳などの簡易帳簿から、各種元帳や仕訳帳まで、企業の会計業務に対応する帳票が提供されています。仕訳や記帳作業は登録したフォーマットを簡単に活用できる機能があり、入力作業を効率化できます。入力された仕訳データは自動で帳簿や試算表に反映され、迅速な経営判断と管理業務をサポートします。また、銀行やクレジットカード、バックオフィス周辺システムとの連携で取引データの仕訳・記帳が行え、決算書は入力データから自動で集計・作成されます。
クラウド会計ソフトのご紹介
IPO,上場にも対応する事業者向け
・マネーフォワード クラウド会計/クラウド会計Plusの特徴と導入事例
マネーフォワード クラウド会計/クラウド会計Plusは、本記事の「1.クラウド会計ソフトの基本機能」仕訳の手動入力、明細の自動連携を活用した仕訳の入力、会計帳簿/レポート/決算書類の集計と出力といった機能が実装されております。中でも、明細の自動連携を活用した仕訳の入力は好評の多い機能です。ここで事例を1つ紹介します。
【導入事例】
ある導入企業の担当者は月に500行程度の仕訳作業をしていたところ、マネーフォワード クラウド会計Plusの導入により月20時間ほど作業時間を削減できたケースがあります。また、明細の自動連携をしている銀行口座からは明細情報が自動で取得されますが、毎回ほぼ同じ仕訳入力をする明細もあるそうで、この場合は以前入力した仕訳をもとに仕訳候補を自動提案した形で仕訳がセットされるため、担当者としては確認するだけで仕訳を登録でき、とても便利とのことです。
こういった作業の効率化ができる製品が勤怠、給与、経費、請求書受領・発行、会計、固定資産において提供されているマネーフォワード クラウドでは必要な製品をピックアップしてご契約可能なため、導入しやすいのがポイントです。バックオフィスの各領域から、全体の一元管理まで可能な柔軟性があります。
上記の事例は一部になりますが、その他にもマネーフォワード クラウド会計Plusは上場企業、上場準備企業に多数導入されています。上場に際し社内の統制を強化する必要がありますが、バックオフィス領域においては、勤怠、給与、経費、請求書受領・発行、固定資産などの業務フローとそのシステムまで幅広い領域について内部統制の強化を図る必要があります。マネーフォワード クラウドでは仕訳承認フロー、利用履歴の自動記録、細かい権限設定など、内部統制を強化する機能が充実しています。上場に際し、バックオフィスシステム全体のフローを一元管理し上場企業に必要な体制作りに貢献できる機能を揃えているのがマネーフォワード クラウドです。
・freee会計の特徴と導入事例
freee会計は本記事の「1.クラウド会計ソフトの基本機能」で紹介した機能が実装されています。
freeeはバックオフィス全体をカバーし、会計まで一気通貫で繋がる製品構成となっており、各種金融機関から様々なデータを自動で取り込み、仕訳を効率化することが可能で日常的な取引の入力業務を大幅に削減できます。また、取引から稟議のワークフローをワンクリックで確認できるので確認と修正の工数が削減され、決算早期化ができます。内部統制においてはユーザーのログイン履歴、仕訳の承認・変更履歴、ユーザー情報の更新履歴、権限変更履歴などのログを簡単に確認・出力できます。さらに、監査法人へのアカウント付与により、監査対応で発生するやり取りが減らせます。
【導入事例】
入金の確認にかかる工数を9割削減でき、月末と月初の負担を軽減できた。重複のダブルチェック作業からの脱却できて約1/2のリソースで対応できるようになった。稟議のワークフローと取引(仕訳)が繋がっていて、取引からワンクリックで稟議のワークフローを確認できるようになったので内部統制を行う管理側にとって管理がしやすくなったというケースがあります。さらに、売掛金と買掛金の未決済の仕訳データと銀行口座から自動で連携される入出金データの突合が自動で行われるので目視の確認が減り、消込作業の工数が大幅に削減できた事例があります。
小規模~中小の事業者向け
・ジョブカン会計の特徴と導入事例
ジョブカン会計はクラウドサービスとは感じさせないほどの軽快な操作性で仕訳を入力できます。仕訳のライブラリ機能も利用することで仕訳入力がさらに省力化できます。入力した仕訳データは各帳簿や試算表、レポートに自動で反映されます。銀行やクレジットカードそしてジョブカンシリーズと連携し社内で発生する様々な取引データもスムーズに記帳できます。決算書も記載項目の事前設定により自動的に作成されます。入力ミスや不正の際に追跡が可能な履歴管理機能や権限設定、操作ログ、決算書作成履歴など内部統制の機能もあります。
【導入事例】
導入により会計経理担当者が在宅ワークができるようになった。税理士に来社してもらわなくともデータをリアルタイムで共有しながらチェックが可能になった。端末に制限無く、どのPCからでも同時に作業できる点が一番良かった。というお声から手入力・手計算が減り、税区分の集計作業ができるようになったという業務削減の事例も出ています。
これまでに紹介させていただいたクラウド型会計ソフトの比較表を記載します。
製品購入時の検討の参考になれば幸いです。
まとめ
クラウド型会計ソフトは、経理、会計業務における情報をクラウド環境に一元管理をし、システム化することで大幅な工数の削減を可能にします。これまで紙面と手入力の運用が原因となり、多くの工数がかかっていた経理、会計業務はクラウド型会計ソフトによって省力化できるようになっています。
本記事では、クラウド型会計ソフトの導入を検討されている方の参考になるよう、クラウド型会計ソフトの基本的な特徴とおすすめ3製品を導入事例とともに紹介してきました。ぜひこの機会にクラウド型会計ソフトの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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