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Canvaのブランド機能で社内デザインを統一する方法

Canvaの「ブランド機能」は、社内で複数人がデザインを扱う企業にとって非常に便利な機能です。

ブランドカラーやフォント、ロゴなどをあらかじめ登録しておくことで誰が作っても同じトーン&マナーで資料や広告物を仕上げられます。

本記事では、基本の設定方法かを中心にブランド機能を詳しく解説します。

※ 本ブログ記事の内容は、記事掲載時点の情報に基づいて記載されています。そのため、製品に関する情報については、アップデートなどにより現行の情報と異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

【無料】会社のブランド価値を向上させる~社内資料統一化を進める方法~

目次[非表示]

  1. ブランド機能とは?
  2. ブランド機能の3つの柱
    1. ブランドコントロール
      1. ブランドコントロールでできること
      2. チームの役割
      3. 役割設定方法
      4. ブランドコントロール設定方法
      5. 承認フロー
    2. ブランドキット
      1. ブランドキットの登録方法
      2. ロゴの登録
      3. カラーの登録
      4. フォントの登録
        1. 自社で所有しているフォントをアップロードする際の注意点

      5. ブランドボイス
      6. 写真の登録
      7. イラストの登録
      8. アイコン
      9. グラフ
    3. ブランドテンプレートを登録する
      1. 実際の活用シーン
  3. 登録したブランドキット・テンプレートは編集画面からアクセス可能
  4. まとめ|ブランド機能を使うメリット

ブランド機能とは?

ブランド機能は、いわば「社内デザインのルールブック」です。

ロゴやカラーコードを毎回探す必要がなくなりフォントなどを統一できるため、資料の見た目に一貫性が生まれます。

特にチームでの利用において「人によって仕上がりがバラバラになる問題」を防ぎ、誰でも同じ品質でデザインを仕上げられるようになります。

営業資料やSNS投稿、社内広報など幅広い用途で役立ちます。

ブランド機能は有料機能ですが、無料ユーザーでもブランドキットの「カラーを3色まで」登録が可能です。

●ブランド機能のメリットについてご紹介しているウェビナーはこちら
⇒ チームの作業効率を向上させる!Canvaブランド機能活用術

Canvaの無料版と有料版の違いについてはこちら
⇒ Canva無料版と有料版の違いは?最適なプラン選びのコツをご紹介

ブランド機能の3つの柱

Canvaのブランド機能は、大きく3つの柱から成り立っています。

ブランドコントロール

色やフォントの使用を制限して承認フローを設け、組織全体のブランドを守る仕組み。

ブランドキット

ロゴ・カラー・フォントなどを一元管理し、誰でも同じトーンで制作できる基盤。

ブランドテンプレート

よく使うデザインを型として保存・共有。

提案書やSNS投稿などを同じフォーマットで作成可能。

この3つを組み合わせることで、効率化と品質向上の両立が可能になります。

ブランドコントロール

ブランドコントロールは、チーム全体のデザインに統一感を持たせるための機能です。

色やフォントの使用を制限したり、承認プロセスを設定することで、確認漏れも防げます。

ブランドコントロールでできること

  • ブランドカラーやフォントの固定
    メンバーが自由に色や書体を選べないように制限できます。

    あらかじめブランドキットで設定した範囲のみ利用できるため、意図せずデザインが崩れる心配がありません。

  • 承認プロセスの設定
    公開・共有・ダウンロードの前にあらかじめ指定したが人へチェック依頼・承認するフローを設けることができます。

    誤ったロゴ使用や不適切な色使いを未然に防げます。


  • テンプレート利用時の制御
    ブランドテンプレートを編集する際にも、修正可能な範囲を限定できます。

    たとえばレイアウトや背景色は固定し、テキスト部分だけ差し替え可能にするなど、柔軟なルール設定が可能です。

チームの役割

ブランド機能は、チーム内での役割分担も大切です。

Canvaでは「管理者」「ブランドデザイナー」「メンバー」という3つのロールがあり、それぞれできることが異なります。

管理者

ブランド

デザイナー

メンバー

ブランドキットの使用

ブランドキットの設定や編集

ブランドテンプレートの公開

デザインの承認

メンバー権限や設定

役割設定方法

ホーム画面の  [設定] → [メンバー] から設定できます。

ブランドコントロール設定方法

ホーム画面のブランドから設定可能です。

必要な項目をONにして設定をしましょう。

承認フロー

承認を得られないと公開などに制限がかかった人は承認依頼をしなければなりません。

承認依頼はCanva上で可能で期限やコメントを追加できます。


依頼をされた人はCanva上の通知で確認できます。同時にCanvaアカウントのアドレスにメールも届くので見逃しする可能性は低いでしょう。

変更依頼または承認すると、依頼主にCavna内通知+メール通知が届きます。


デザインが承認されるとダウンロード・公開・共有が可能になります。

ブランドキット

ブランドキットは最大 1,000個まで登録可能 です。

そのため、企業全体で使う基本形のブランドキットはもちろん、プロジェクトやキャンペーンごとに別のブランドキットを作成して管理することもできます。

複数のブランドを同時に扱う企業や、事業部ごとに異なるトーン&マナーを運用したい場合にも便利です。


ブランドキットで登録できるもの

  • ロゴ

  • カラー

  • フォント

  • ブランドボイス

  • 写真

  • イラスト

  • アイコン

  • グラフ(色)

全て登録する必要はなく、必要な項目だけ登録することが可能です。

ブランドキットの登録方法

ブランド機能の登録や設定ははホーム画面から行えます。

登録した要素はデザイン画面で自動表示されるため、探す手間が省け作業がスピーディになります。


ロゴの登録

ロゴ画像をアップロードします。

自動でロゴカラーが抽出されカラーに反映されます。


また各項目ガイドラインを追加できるので注意事項など共通認識として守って欲しいことは文章で伝えることが可能です。


カラーの登録

「パレット」という単位でカラーを登録できます。

無料プランでもカラーだけはパレット1つ(3色まで)登録が可能です。


フォントの登録

Canva内に収録されているフォントや自社で所有しているフォントをアップロードできます。


自社で所有しているフォントをアップロードする際の注意点


必ず購入元のフォント規約を確認してからアップロードしてください。

Canvaはチーム内でフォントを共有できたり、デザインを共有した際に使用したフォントを共有された相手も使用できてしまいます。

使用可能ライセンス数などよく確認してからアップロードしてください。



ブランドボイス

マジック作文の出力形式を指定することができます。

1つしか登録できないため「ですます調で出力」など汎用性が高いものを指定すると使いやすいです。

写真の登録

共通で使用する写真を登録しておくことでアクセスしやすくなります。

イラストの登録

共通で使用するイラストを登録しておくことでアクセスしやすくなります。

オリジナルキャラクターなど登録するのもおすすめです。


アイコン

特定のアイコンがない場合もあると思いますが、その場合は二次元コードを登録するとよいでしょう。

二次元コードはCanva内で作ることは簡単ですが、毎回作るとなると非効率です。よく使う二次元コードは登録しておくのがベターです。

グラフ

グラフを作成した際に自動的に色を反映されます。

あまりカラフルにしすぎないように注意しましょう。

複数色登録したい場合はキーカラーだけ決めて、色調は変えずに明度や彩度だけ変更すると見やすいグラフになります。

ブランドテンプレートを登録する

さらに一歩進めるなら、ブランドテンプレートを登録しましょう。

ブランドテンプレートを作成できるのは「管理者」と「ブランドデザイナー」です。

  • プレゼン資料

    • 企画書

    • 提案資料

    • 営業資料

    • プロジェクト報告資料

    • 採用説明会資料

  • 印刷物

    • 名刺

    • イベントチラシ

    • ステッカー

  • SNS投稿用フレーム

    • 通常投稿

    • キャンペーン

    • イベント告知

  • 帳票類

    • 見積書

    • 請求書

    • 納品書

    • 領収書

など、型にしやすいデザインを事前に自社専用にあらかじめテンプレート化することでデザインが苦手な社員や新人社員が作成しても迷いなく「企業らしさ」を保てるのがメリットです。

特にプレゼンテーションはできるだけ多くのレイアウト(ページ)を用意しておくとよいでしょう。


実際の活用シーン

  • 営業部門:見積書や提案資料に統一感を持たせ、信頼感を高める

  • 人事部門:採用イベントのチラシやSNS投稿を短時間で作成

  • 広報部門:プレスリリースや社内報を統一デザインで配信

どの部門でも「迷わず作れる仕組み」として効果を発揮します。

登録したブランドキット・テンプレートは編集画面からアクセス可能

編集画面サイドバーにある [ブランド] からアクセエスできます。

ブランドキットを複数登録している場合は使用したいブランドキットへ切り替えます。

まとめ|ブランド機能を使うメリット

  • デザインのトーン&マナーを統一しブランド維持

  • 作業の効率化・時短で生産性アップ

  • 新人社員やデザインに苦手意識がある社員でも迷わず作成可能になり、業務の偏りを防げる

Canvaを社内導入する際は、まずブランド機能を整備するのがおすすめです。これにより、各部門での活用がスムーズになり、社内全体のデザイン品質を底上げできます。

『Canva相談センター』では、Canva製品に精通した専門コンシェルジュが導入に向けた無料相談を承っております。ビジネス版Canva導入をご検討中の担当者さまはお気軽にご相談ください。

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たなよし
たなよし
Canva公式クリエイターとして、公的機関や企業、教育現場向けに講座を担当し、初心者でも実務に活かせる「伝わるデザイン」の作り方を伝えています。またCanvassadorとしてSNS発信やイベントを行い、Canvaを身近にする活動を展開しています。
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