Canvaで作成できるビジネス企画書|基本構成から承認されるコツまで解説

企画書は、新しいアイデアやプロジェクトを実現するために欠かせない文書です。
しかし、「何をどの順番で書けばいいかわからない」「説得力のある内容にできない」と悩む方が多いのも実情です。

そこで本記事では、企画書の基本構成と書き方のポイントを整理したうえで、デザインツール「Canva」を活用して見やすく伝わる企画書を作成する方法を解説します。
企画書作成が初めての方はもちろん、さらに完成度を高めたい方にも幅広く参考にしていただける内容となっています。

関連記事:誰でも簡単に無料でデザイン作成が可能な「Canva」とは?使い方や基本機能、料金プラン、商用利用について解説|Canva相談センター

目次[非表示]

  1. ビジネス企画書の基本知識
    1. 企画書の定義と目的
    2. 企画書と提案書の違い
    3. 企画書の主な種類
  2. 企画書の基本構成と書き方
    1. エグゼクティブサマリー・現状分析・解決策
      1. ①エグゼクティブサマリー(要約)
      2. ②現状分析と問題提起
      3. ③解決策のセクション
    2. 目的・ゴール・予算の設定
    3. 企画書作成に役立つフレームワーク
  3. 承認される企画書を書くためのポイント
    1. 読み手を意識した構成と説得力のある文章
    2. シンプルさと具体的なアクションプランの両立
  4. Canvaでつくる高品質なビジネス企画書の作成手順
    1. 企画書作成前にCanvaで情報を整理する
    2. テンプレートを選んで構成のベースを作る
    3. グラフ・アイコン・テキストを編集して内容を仕上げる
    4. 書き出し・共有・再利用までの一連の流れを把握する
  5. まとめ

ビジネス企画書の基本知識

企画書とは何か、なぜビジネスに必要なのかを整理します。
混同されやすい「提案書」との違いも含めて理解しておくことで、 正しい目的意識を持って作成に取り組むことができます。

企画書の定義と目的

企画書とは、新しいアイデアやプロジェクトを実現するために作成する文書です。
社内外の関係者に企画の意義や実現可能性を示し、承認や協力を得ることが主な目的です。

口頭での説明だけでは伝わりにくい情報も、文書化することで正確に共有できます。
また、プロジェクトの目的やゴール、実行方法を明文化することで、チーム全体の認識をそろえる役割も果たします。
さらに、企画書は意思決定者が予算配分やリソースの投入を判断するための重要な材料にもなります。

つまり企画書は、アイデアを「実現へ向けて動かすための文書」といえます。
どれほど優れた企画であっても、関係者に正確に伝わらなければ前に進みません。
企画書の質が、プロジェクト推進の可否を左右するといっても過言ではありません。

企画書と提案書の違い

企画書と提案書はよく似た用語ですが、目的と用途に違いがあります。

提案書が大まかな方向性やアイデアを示す文書であるのに対し、企画書はより具体的なアクションプランを盛り込んだ詳細な計画書です。
企画書は社内での新規プロジェクト立ち上げに使われることが多く、提案書は営業活動など外部への提案シーンで活用されるケースが一般的です。

ただし、書き方の基本的な構成はよく似ているため、本記事で解説する内容は提案書の作成にも応用できます。

企画書の主な種類

企画書には、目的によっていくつかの種類があります。
新規プロジェクトの立ち上げを目的とするものが最も一般的ですが、契約更新・補足・継続などを目的とするものも存在します。

どの種類の企画書を作るかによって、盛り込む内容や口調、説得のアプローチも変わります。
例えば、新規プロジェクトの立ち上げ企画書では、必要性の証明や将来性の提示が重要です。
一方、契約更新を目的とする企画書では、過去の実績や成果をわかりやすく示すことが求められます。
作成前に「この企画書が何を目的とするか」を明確にすることが、効果的な企画書を作る上での重要なポイントです。

企画書の基本構成と書き方

企画書を構成する主要な要素を順を追って解説します。
各セクションの役割を理解することで、論理的な流れを持つ企画書を作れるようになります。

エグゼクティブサマリー・現状分析・解決策

①エグゼクティブサマリー(要約)

エグゼクティブサマリーは企画の概要を1ページ程度に凝縮した導入部です。
意思決定者が短時間で全体像を把握できるよう、目的・期待される効果・必要な予算・実施期間などを簡潔に記載します。

エグゼクティブサマリーは企画書の「顔」ともいえるセクションです。
ここで読み手の興味を引けるかどうかが、企画書全体を読んでもらえるかどうかを左右します。

②現状分析と問題提起

これらの要素を入れることで、市場動向や社内の課題、競合状況などを客観的に示します。
ここで重要なのは、単に現状を説明するだけでなく、「放置した場合にどのようなリスクや機会損失が生じるか」を示すことです。
企画の必要性を論理的に裏付けることで、読み手の共感と危機意識を引き出せます。
グラフや図表などのデータを活用すると、視覚的にも説得力が増します。

③解決策のセクション

解決策を示すセクションは、企画書の中で最もボリュームのある部分です。
スケジュール・担当者の役割・成果物・リスク対策など、企画を実現するための具体的な方法を詳しく説明します。
過去の成功事例や類似プロジェクトの実績を引用することで、実現可能性の高さを証明できます。

目的・ゴール・予算の設定

企画の目的とゴールは、あいまいな表現を避け、定量的に示すことが重要です。
目標設定においては「SMARTの原則」を意識することをおすすめします。

【SMARTの原則】各頭文字を取って命名されています。

原則

内容

Specific(具体的)

目標が明確で具体的である

Measurable(測定可能)

達成状況を数値で測れる

Achievable(達成可能)

現実的に達成できる水準である

Relevant(関連性)

組織の戦略やビジョンと関連している

Time-bound(期限)

達成期限が明確に設定されている


例えば「売り上げを伸ばす」という抽象的な目標ではなく、「6ヵ月以内に売り上げを15%向上させる」のように定量的に表現することで、説得力が大きく高まります。

予算セクションでは、初期費用だけでなく運営費・維持費も含めたコスト内訳を提示しましょう。
また、投資回収期間(ROI)を示すことで、意思決定者が費用対効果をイメージしやすくなり、承認を得やすくなります。

企画書作成に役立つフレームワーク

企画書の質を高めるためには、フレームワークの活用が有効です。
代表的なものを以下にまとめます。

【フレームワークの種類と各構成要素】

フレームワーク

構成要素

活用ポイント

6W2H

・Who(誰が)

・What(何を)

・When(いつ)

・Where(どこで)

・Why(なぜ)

・Whom(誰に)

・How(どのように)

・How much(いくらで)

企画の詳細を漏れなく整理でき、読み手が疑問に思いそうなポイントを先回りして説明できる

3C分析

・自社(Company)

・競合(Competitor)

・顧客(Customer)

市場における自社の立ち位置を明確にし、競合との差別化ポイントを見つけるのに役立つ

SWOT分析

・強み(Strengths)

・弱み(Weaknesses)

・機会(Opportunities)

・脅威(Threats)

内部環境と外部環境の両面から分析でき、企画の実現可能性や成功要因を多角的に示せる


ただし、フレームワークはあくまでも思考を整理するためのツールです。
形式的な分析に終始せず、独自の視点や洞察を加えることを忘れないようにしましょう。

承認される企画書を書くためのポイント

基本構成を整えるだけでなく、関係者の賛同を得るために意識すべき内容面・表現面の工夫を解説します。

読み手を意識した構成と説得力のある文章

承認率を高める最大のポイントは、読み手の視点に立って企画書を設計することです。
「相手が何を重視しているか」「何を懸念しているか」を事前に把握し、相手の判断基準に沿って内容を構成しましょう。

経営層向けであれば投資対効果や全社への影響を重視し、現場スタッフ向けであれば実行手順の具体性を優先するなど、ターゲットに応じて情報の粒度と優先順位を調整することが大切です。

メリットは短期・長期の両面から示すことが効果的です。
即効性のある成果と将来的な価値を合わせて提示することで、バランスの取れた提案として評価されます。
また、数値データや信頼性の高い一次情報を根拠として用いることで、主観的な意見だけの企画書との差別化が図れます。

シンプルさと具体的なアクションプランの両立

情報を詰め込みすぎると、伝えたいポイントが埋もれてしまいます。
伝えたい内容を絞り込み、一文を短く区切り、箇条書きや見出しを効果的に活用することで、視認性の高い企画書になります。

同時に、「誰が・何を・いつまでに行うか」を明示した具体的な実行計画を示すことも欠かせません。
あいまいな計画は関係者の不安を招きますが、具体的で現実的なアクションプランが示されていれば、企画の実現可能性が伝わり、信頼感につながります。

シンプルであることと、具体的であることは矛盾しません。
大切なのは、不要な情報を省きつつ、実行に必要な内容をもれなく盛り込むことです。
これが、読まれる企画書を作るためのポイントです。

Canvaでつくる高品質なビジネス企画書の作成手順

Canvaを使って高品質な企画書を効率よく仕上げる方法を解説します。
デザイン知識がなくても、短時間で説得力のある仕上がりにするための具体的な手順とコツを紹介します。

企画書作成前にCanvaで情報を整理する

企画書の作成に入る前に、まず情報の整理から始めましょう。
Canvaにはドキュメント機能とシート機能が備わっており、企画の初期段階からこれらを活用することで、スムーズに構成設計へ移行できます。

まず活用したいのが「Canvaホワイトボード」機能です。
上下左右に無限に広がるキャンバス上で、ふせん・図形・線・テキストなどを自由に配置しながらブレインストーミングができます。
チームメンバーをリアルタイムで招待して同時に書き込むことも可能なため、アイデアの洗い出しや課題の整理やマインドマップの作成など、企画の方向性を固める初期段階に最適です。

ブレインストーミング用のテンプレートも豊富に用意されているため、何から始めればよいかわからない場合でも迷わずスタートできます。

また、「Canvaドキュメント」はテキストベースでの情報整理に適しており、関係者とのリアルタイム共同編集が可能です。
アイデアや課題をチームメンバーと同時に書き出しながら認識を合わせることができ、企画の方向性を早い段階で固めるのに役立ちます。
テキストだけでなく、グラフや画像・Canvaで作成したデザインの埋め込みにも対応しているため、視覚的にわかりやすい企画メモや構成案をそのまま資料として活用することも可能です。

そして「Canvaシート」では、数値データや比較情報を表形式で整理できるため、後工程のグラフ作成やスライド作成への橋渡しとして役立ちます。
企画書に盛り込む数値や分析データをあらかじめシートで整理しておくことで、作成作業の効率が大幅に向上します。
Googleスプレッドシートとの連携にも対応しており、既存のデータをそのまま取り込んでグラフ化することも可能です。

関連記事:Canvaホワイトボード活用術|会議をもっとスムーズにする新しいアイデア共有の形|Canva相談センター

関連記事:Canvaシート活用ガイド|業務で“伝わる表”を作る方法|Canva相談センター

テンプレートを選んで構成のベースを作る

Canvaにはビジネス企画書・提案書用のテンプレートが豊富に用意されています。
目的やトーンに合ったものを選ぶだけで、レイアウトと配色のベースが完成します。

テンプレートを活用する最大のメリットは、ゼロからデザインを組む手間が省ける点です。
プロのデザイナーが設計した構成をベースにするため、デザイン知識がなくても視覚的に洗練された企画書のたたき台を手に入れられます。
デザインではなく「内容の作り込み」に集中できる環境が整います。

テンプレートを選ぶ際は、まず全体のレイアウト構造が企画の内容と合致しているかを確認しましょう。
色やフォントは後から自由に変更できるため、最初から完璧にマッチするものを探す必要はありません。

関連記事:Canvaテンプレート探しと選びのコツ|Canva相談センター

グラフ・アイコン・テキストを編集して内容を仕上げる

テンプレートを選んだら、各要素を実際の企画内容に合わせて編集していきます。

Canvaでは棒グラフ・円グラフ・折れ線グラフなど多彩なグラフ素材をそのまま活用でき、数値を入力するだけでグラフが自動生成されます。
現状分析や予算計画のセクションで積極的に活用することで、数値データを視覚的に伝える企画書に仕上げられます。

また、Canvaには「バーレースチャート(動く棒グラフ)」という機能も備わっています。
時系列のデータ変化を棒グラフがダイナミックに動く形で表現できるため、売上推移や市場シェアの変化など「時間の経過とともに何がどう変わったか」を視覚的に示したい場面で特に効果的です。
プレゼン形式で企画書を提示する際には、静止画では伝わりにくい変化のストーリーを動的に届けられる手段として活用してみてください。

デザインの統一感は企画書の信頼感に直結します。
フォントは2種類以内に絞り、メインカラーとアクセントカラーを一貫して使用することで、情報の強弱が明確で読みやすい企画書になります。

書き出し・共有・再利用までの一連の流れを把握する

完成した企画書は、PDF・PNG・PowerPoint形式などでダウンロードできます※1
印刷して配布する場合はPDF、プレゼンで使用する場合はPowerPoint形式でエクスポートするなど、用途に合わせて使い分けましょう。

Canvaのリンク共有機能を使えば、ダウンロードせずにURLで関係者に共有できます。
チームでの共同編集にも対応しているため、社内レビューをスムーズに進められます。

企業のロゴ・カラー・フォントをまとめて管理できる「ブランドキット」※2を活用すると、企画書全体のデザインに統一感を持たせることができます。
「ブランドキット」とは、企業のビジュアルアイデンティティに関する要素(ロゴ・カラーコード・フォントなど)をCanva上にあらかじめ登録しておく機能です。
一度登録しておけば、テンプレートを選ぶたびに毎回設定し直す手間が省け、常にブランドイメージと一致したデザインを効率よく作成できます。

また、一度作成した企画書はCanva上でテンプレートとして保存できます。
次回以降の企画書作成時にそのまま流用できるため、作業工数を大幅に削減でき、チーム全体での運用にも適しています。

※1 書き出しする際の最適なファイル形式は以下です。

画像:JPG/PNG/SVG|文章:PDF(標準・印刷・圧縮)/PPTX/DOCX|動画:GIF/MP4 表計算:CSV/XLSX

※2 ブランドキット:ロゴ、カラーパレット、フォント、画像などのブランド要素を一か所に保存・管理できる機能です。登録した要素はCanvaエディター上でいつでも呼び出せるため、デザインの一貫性を保ちながら、作成時間を大幅に短縮できます。

関連記事:Canvaのブランド機能で社内デザインを統一する方法|Canva相談センター

まとめ

本記事では、企画書の基本知識から構成・書き方のポイント、そしてCanvaを使った効率的な作成手順まで解説しました。

承認される企画書を作るうえで、特に押さえておきたいのは次の3点です。
読み手の視点に立って内容を構成すること、SMARTの原則に基づいた定量的なゴールを設定すること、そしてシンプルさと具体的なアクションプランを両立させることです。

Canvaの豊富なテンプレートとグラフ機能、ブランドキットを活用することで、デザイン知識がない方でも見栄えが良く説得力のある企画書を効率よく作成できます。
本記事を参考に、関係者の賛同を得られる企画書づくりに取り組んでみてください。

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