
動画制作を圧倒的に効率化!「Dropbox Replay」の実力を徹底解剖
商品・サービス紹介やマーケティングなど、動画を利用する機会は年々増えています。しかし、動画はファイルサイズが大きいほか、内容の確認、修正などのプロセスにかなりの手間がかかっているのが現状です。スピード重視のWebマーケティングなどでは、タイムリーな公開をするために、いかに短期間で制作するかが大きな課題となっています。
こうした課題の解決策としてお勧めしたいのが、オンラインストレージ「Dropbox」のアドオンとして提供される「Dropbox Replay」です。映像制作に特化した機能で、レビューから修正、承認までの制作プロセスを大幅に効率化し、動画制作のプロフェッショナルの間でも注目を集めています。本記事では、動画・映像制作の現場が抱える課題をDropbox Replayがどのように解決するのか、詳しく解説します。
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目次[非表示]
- 1.Dropbox Replayとは
- 2.動画・映像制作の現場が抱える課題
- 2.1.レビューの進め方が非効率
- 2.2.動画データの共有が難しい
- 2.3.専門的すぎるツールは使いづらい
- 3.Dropbox Replayを使うメリット
- 3.1.短期間で高品質な動画を制作できるように
- 3.2.制作プロセス全体を1箇所で完結
- 3.3.ポッドキャストなど音声の制作・レビューにも対応
- 3.4.高い操作性で、作業がブラウザで完結
- 3.5.柔軟な設定でセキュリティを担保
- 4.Dropbox Replayの主な機能
- 4.1.秒・フレーム単位でコメント
- 4.2.動画編集ツールと連携
- 4.3.ライブレビュー
- 4.4.文字起こし
- 4.5.コラボレーションが容易
- 4.6.バージョン管理
- 4.7.セキュリティ機能
- 5.セキュアに、手軽に、動画制作の効率化を実現する「Dropbox Replay」
Dropbox Replayとは
Dropbox Replayは動画の共有・レビュー・コメント・修正・進捗管理など動画制作の一連のプロセスを1箇所に集約した動画コラボレーションツールです。Dropboxのアドオンとして提供され、Dropboxアカウントがあれば、無料で利用できます(プロジェクト作成数などに制限あり)。
リモートからでも手軽に動画レビューを実施でき、スムーズかつ的確なやり取りで認識の齟齬を防ぎます。動画制作に関する“共同作業”を大幅に効率化し、制作期間の短縮にも大きく貢献します。
動画・映像制作の現場が抱える課題
レビューの進め方が非効率
一般的に動画制作では、制作会社や専任チームが依頼を受けて制作し、依頼者の確認・レビューを受けて修正点を反映、納品・公開と進めます。
しかし、修正箇所を指示する際は、動画を該当箇所で停止し、時間を確認、画面のスクリーンショットを取得してPowerPointなどに貼り付け、コメントを記載したうえでメールやチャットツールで送付する……といった煩雑な手順が必要になります。
この方法では「記載した時間にズレがあり、間違った箇所を修正してしまった」といったトラブルが起こりやすくなります。また、依頼者が動画・映像に詳しいとは限らないため、互いの意図がうまく伝わらず、ミスコミュニケーションが発生するケースも少なくありません。
動画データの共有が難しい
そもそも、確認のために動画データを共有する方法にも課題があります。動画はファイルサイズが大きいため、メールでは送信できず、大容量ファイルに対応した転送ツールなどを使う必要がありますが、やり取りのたびにファイルをアップロード・ダウンロードする手間が発生します。
動画共有サイトなどに非公開設定でアップロードして確認する方法もありますが、セキュリティや情報漏えいなどのリスクが懸念されます。
専門的すぎるツールは使いづらい
動画編集・制作ツールのなかには、共有やチェックなどレビューを支援する機能を備えたものもあります。しかし、編集作業をおこなうプロフェッショナルの利用が想定されており、操作に慣れない人にとってはハードルが高いところがあります。動画活用のシーンが広がるなかで、だれでも手軽に利用できるツールが求められます。
Dropbox Replayを使うメリット
短期間で高品質な動画を制作できるように
Dropbox Replayでは、アップロードした動画をブラウザ上で再生し、気になった箇所に直接コメントを追加できます。動画内に手書きで印などを書きこむことも可能で、「どのタイミングの、どの部分を、どう修正してほしいか」をピンポイントで伝えられます。
動画データの転送やコメントのやり取りなど、制作の手間を極力排除することで制作期間を短縮でき、スムーズなコミュニケーションにより、関係者の意図を的確に反映した高品質な動画を、効率よく制作できます。
制作プロセス全体を1箇所で完結
オンラインストレージとして様々な機能を提供するDropboxを基盤としている点も、Dropbox Replayのメリットです。Dropbox Replay自体も、映像・動画制作のプロフェッショナルからの要望を反映し、必要な機能を揃えていますが、Dropboxの各種機能・サービスと組み合わせることで、制作・レビューの前後の工程まで含めたプロセス全体をカバーできます。
例えば、企画書の作成にはドキュメントの作成・共同編集が可能な「Dropbox Paper」を活用し、動画制作に必要な各種素材を「Dropbox」で管理・共有します。制作した動画は「Dropbox Replay」でレビューし、進捗管理・バージョン管理も可能です。完成した動画データの納品には、ファイル転送サービス「Dropbox Transfer」で送信する、といったイメージです。ちなみに、Dropbox TransferはDropbox Replayのアドオン契約により、転送可能なファイル容量が100GBから250GBへと拡張されるため、高画質でファイルサイズの大きい動画も問題なく送信できるようになります。
ポッドキャストなど音声の制作・レビューにも対応
ポッドキャストなど音声による情報発信ニーズも増えていますが、Dropbox Replayは音声コンテンツの編集やレビューにも活用できます。MP3・WAV形式に対応し、時間を指定して「この発言は削除したい」などコメントを追加することが可能です。実際に、Dropbox社が配信する公式ポッドキャストの制作にもDropbox Replayが活用されています。
高い操作性で、作業がブラウザで完結
Dropbox Replayは使い勝手を重視して開発されており、操作が非常にシンプルです。マニュアルがなくても画面を見れば直感的に利用できるため、はじめてのユーザでも迷うことはありません。
また、ファイルを毎回ダウンロードする必要がなく、ブラウザ上で作業が完結する点もメリットで、動画の再生が途中で止まったり、ぎこちなくなったりすることはなく、滑らかに視聴できるため、ストレスなくレビューを進められます。
柔軟な設定でセキュリティを担保
Dropbox Replayは、強固なセキュリティ対策が施されたDropbox上で提供されており、安全に利用できます。
さらに、閲覧権限や編集権限、ダウンロード可否などを細かく設定できるほか、透かし機能によりスクリーンショットの不正利用などの情報漏えいにも対策できます。
Dropbox Replayの主な機能
秒・フレーム単位でコメント
Dropbox Replayでは、動画内の任意のタイミングに直接コメントを追加でき、返信・リアクションも可能です。さらに手書きでメモや印を書きこむこともできるため、修正の要望を視覚的かつ的確に伝えることができます。これにより、動画に関するやり取りを1箇所に集約し、手間を削減してスムーズなコミュニケーションを実現します。
特にコメント機能は、ベータ版でのユーザ要望を受けて、秒単位だけでなくフレーム単位での追加が可能になりました。細部にこだわるプロフェッショナルのニーズにも十分対応できます。
動画編集ツールと連携
Dropbox Replayは動画編集ツールと連携し、動画やコメント内容などを同期できます。追加されたコメントから該当箇所を直接動画編集ツールで開いて修正し、再アップロードまでシームレスにおこなえるため、修正対応にかかる手間を大幅に削減できます。Adobe Premier Pro、Final Cut Pro、DaVinci Resolve、Luma Fusion、WeVideoなどの主要な動画編集ツールに対応します。
ライブレビュー
ライブレビューは、複数のブラウザ上で同時に動画を再生する機能で、離れた場所にいても一緒に動画を視聴しながら、修正箇所などをリアルタイムで確認できるようになります。
Web会議による画面共有では再生の遅延や画質の劣化が発生しがちですが、Dropbox Replayのライブレビューでは、それぞれの環境で動画が同時に再生されるため、スムーズに確認作業を進められます。以前は同じ場所に集まるしかなかった試写をオンライン上で開催できるようになるなど、様々なシーンで活用できます。
文字起こし
アップロードした動画のセリフや音声を文字起こしすることも可能です。文字起こししたデータは、動画編集ツールに連携し、そのまま調整・活用できます。近年、AIによる文字起こしツールは多く登場しているものの、別のツールで文字起こしをおこない、データを編集環境に取り込むとなるとひと手間余計にかかってしまいます。Dropbox Replayでは文字起こしまで含めて1つのツールで完結でき、例えば、セミナー動画に字幕を付けるなどの作業も大幅に効率化できます。
コラボレーションが容易
動画のアップロードをおこなわず、視聴・コメント追加などのレビューのみであれば、Dropboxのアカウントは不要です。依頼者や関係者にアカウント取得などを依頼する必要がなく、だれでも手軽にレビューに参加できます。
バージョン管理
Dropbox Replay内でバージョン管理も可能で、「前のバージョンではどうなっていたか」なども簡単に確認できます。画面を分割して、過去バージョンと現バージョンを同時再生することもでき、変更箇所のチェック・比較なども容易になります。
セキュリティ機能
制作中の動画には公開前の情報や未発表のコンテンツが含まれることも多く、厳格な情報管理が求められます。Dropbox Replayではユーザごとに閲覧権限・編集権限を設定できるほか、パスワードや有効期限、ダウンロード可否なども柔軟に設定できます。
セキュアに、手軽に、動画制作の効率化を実現する「Dropbox Replay」
もともとDropboxは大容量ファイルの扱いを得意とし、メディア業界を中心に多くのユーザに利用されてきました。特に同期技術に強みを持ち、ファイルのアップロード・ダウンロードが高速で、動画のような大容量ファイルにも適しています。グローバルで広く導入されており、セキュリティや利便性の面でも高い信頼性を誇ります。こういった基盤上で提供されるDropbox Replayは、動画の制作プロセス全体を効率化するツールとして有効な選択肢と言えるでしょう。
最近では、一般的な企業が社内外での情報発信に動画を積極的に活用するケースが増えており、なかでもWebで公開する動画はスピードが重視される傾向があります。Dropbox Replayによるレビュー工程の効率化はこれらのニーズに対して大きな効果をもたらすはずです。
Dropbox Replayは無料で利用できるほか、プロジェクト数などの制限がない有料プランについても、一部ユーザで導入することも可能です。部門単位での導入なども含めて検討してはいかがでしょうか。
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