
Dropboxとは?2025年最新情報と他のクラウドストレージサービスとの違いを徹底比較
クラウドストレージの利用はビジネスシーンで急速に広がり、Dropboxをはじめとする複数のサービスが選択肢として存在しています。特にファイルサーバーとの違いや、他のサービスとの比較は導入検討時の重要なポイントです。
そこで本記事では、Dropboxの基本から最新の情報、そして他のオンラインストレージとの違いを分かりやすく整理してお伝えします。
目次[非表示]
オンラインストレージとファイルサーバーの違い
従来のファイルサーバーは社内設置型(閉域内)であり、アクセスには制限や運用コストが伴いました。一方でオンラインストレージはインターネットを介して利用できるため、時間や場所を選ばずアクセス可能です。クラウドに保存することでバックアップや共同作業にも強く、現代の働き方に適した仕組みといえます。
オンラインストレージが注目される理由
働き方改革やテレワークの普及に伴い、時間や場所に縛られない働き方が求められています。そのニーズを満たすのがオンラインストレージです。社外からも安全にアクセスできる仕組みを持ち、従来のファイルサーバーでは実現できなかった柔軟な運用を可能にします。
どこからでもアクセス可能・データを共有できる
クラウド上に保存されたデータは、PCやスマートフォン、タブレットから利用できます。アクセス権限を細かく設定できるため、外部パートナーとも安全にファイルを共有可能です。営業活動や出張先でも場所を気にすることなく、データにアクセス・利用できる点は大きな強みです。
複数人でファイルを共有し編集できる
オンラインストレージでは、複数人が同じファイルを同時に編集できます。コメントや注釈も残せるため、メールでのやり取りに比べ効率的です。常に最新データを確認できる環境は、チーム作業を効率化します。
データの復元ができる
誤って削除や上書きをしても、ファイルの復元機能を利用して復元できます。またバージョン履歴機能(前のバージョンの確認)や巻き戻し機能(大量の変更内容の取り消し)などの、便利な機能があります。また、Dropboxでは最大365日間の復元※1機能を提供しており、バックアップとしても安心です。
※1 最大365日間のファイル復元機能:Dropbox Advancedおよび Enterprise が対象
Dropboxと他のオンラインストレージの違い
クラウドストレージ市場には、Dropbox以外にもBox、OneDrive、Googleドライブといった選択肢があります。もちろん、クラウドストレージはこれ以外にもたくさん存在します。そこでここでは、代表的な各サービスの特徴や容量、セキュリティを総合的に比較しました。
【他社クラウドストレージとの比較】
①Dropbox・Box・OneDriveとGoogleドライブの違い
Dropboxは直感的な操作性と同期速度に強みがあります。Boxは操作性よりも、大量のデータを保持し続けたい企業に向いており、OneDriveはMicrosoft 365との親和性が高い点が特徴です。Googleドライブは利便性が高い一方、大容量データの共同利用には制約が残る場合があります。
②ファイルサイズの制限について
Dropboxはデスクトップアプリを利用すれば最大2TBのファイルをアップロード可能であり、Transfer機能では100GBまでの送信に対応します。GoogleDriveは最大750GB、One Driveは250GB、Boxはプランによって上限が異なり、最大で150GBとなっています。動画やCADデータのような大容量ファイルを扱う場面ではDropboxが優位です。
③セキュリティ対策
Dropboxは、ISO27001・27017・27018・27701といった世界基準のセキュリティ認証取得、ISMAPといった日本政府の評価・登録を受けています。
また、Dropbox独自のセキュリティ対策が大切なデータの保護に役立ちます。以下の表に代表的なDropboxのセキュリティ対策機能を列記しました。ぜひ参考にしてください。
【Dropboxのセキュリティ機能の一部】
「Dropboxとは?」がすぐ分かる4つのポイント
Dropboxを理解するためには、同期性能・クリエイティブ業務への対応・利便性と連携性、アプリケーション版の使いやすさに注目することがポイントです。他のサービスとの差別化要因を示す重要な要素になります。
①高速かつ安定した同期機能
Dropboxは「ブロックレベル同期」(特許取得済)により、ファイルの変更部分だけを差分の更新ができます。そのため従来のフルアップロードと比べ、はるかに短時間で同期が可能です。
また「LAN同期」機能では同一ネットワーク内のデバイス間で直接データをやり取りでき、社内環境での大量データ転送を高速化します。さらに「ストリーミング同期」により、アップロードが終わる前から他のユーザーがダウンロードを開始できるため、大容量ファイルの受け渡しでも待ち時間を最小化します。
②クリエイティブな作業に特化した機能
DropboxはIllustratorやPhotoshopをはじめとする、Adobe製品のファイルを含め、250種類以上の拡張子のプレビューが可能です。専用ソフトがなくてもブラウザ上で中身を確認できるため、制作物を受け取ったクライアントや関係者が即座にレビューできます。
さらに、動画や3Dデータのプレビューにも対応しており、映像制作やデザイン業務の現場で幅広く利用されています。コメントや注釈機能を活用すれば、修正依頼をファイル上に直接残せるため、フィードバックも効率的なやり取りが可能です。Dropbox Replay※2との併用で動画レビューも容易になり、スムーズなクリエイティブワークの改善が期待できます。
※2 Dropbox Replay:動画、音声、画像、PDFなどのクリエイティブプロジェクトにおけるレビューと承認のプロセスを効率化するツール
③利便性と連携性
DropboxはWindows、Mac、iOS、Androidと幅広い環境に対応しており、端末を選ばず直感的に利用できます。また、SlackやMicrosoft Teams、Zoomなどのツールとも連携可能で、既存のワークフローにシームレスに統合できます。
さらにSalesforceやTrelloといったビジネスアプリとの連携も豊富で、30万以上の外部アプリとの接続実績があります。こうした柔軟性により、Dropboxは単なるストレージにとどまらず、業務全体を支えるハブとして機能します。ユーザーは自社環境に最適な形で導入し、既存システムを活かしながら効率化を実現できます。
④アプリケーション版の利便性
DropboxのPCアプリケーションを導入すると、ローカルフォルダとクラウド上のファイルが自動的に同期されます。ユーザーは普段のファイル操作と同じ感覚で利用でき、常に最新状態を維持できます。
オフライン環境でも利用できるため、外出先や出張先でネット接続が不安定な場合でも安心です。さらにハードドライブの容量を節約する「オンラインのみ」の設定を活用すれば、クラウド上にのみ保存してローカル容量を節約することも可能です。Web版はインストール不要で手軽に利用できますが、詳細なファイル管理や効率的な編集作業を行う場合にはアプリ版が優れており、用途に応じた使い分けが推奨されます。
Dropbox独自機能で差をつける活用シーン
Dropboxは単なるファイル保存・共有サービスにとどまらず、業務の課題解決をする独自機能が数多く提供されています。動画制作や契約管理、共同編集、デバイスのバックアップといった幅広い領域で利用できるため、特定の業務フローを効率化する強力なツールとなります。
①Dropbox Replayで動画レビューを効率化
Dropbox Replayは動画やアニメーションをフレーム単位でレビューできる機能です。従来は動画ファイルをダウンロードして再生し、別のツールでコメントを残していましたが、Replayならブラウザ上で直接タイムラインに沿ったフィードバックが記録できます。
この方法であれば、関係者全員が同じ画面で修正指示を確認できるため、やり取りの齟齬を減らすことが可能です。広告代理店や映像制作会社では、納期短縮や修正作業の効率化に直結するため、高い効果を発揮しています。さらにAdobe Premiere Proなど主要編集ソフトとの連携も進んでおり、制作フロー全体の最適化に寄与します。
Dropbox Replayについてはこちらの記事もご覧ください。
・動画制作を圧倒的に効率化!「Dropbox Replay」の実力を徹底解剖
②Dropbox Signによる電子署名ワークフロー
Dropbox Signは、契約書や申請書の署名依頼・承認をDropbox上で完結させる電子署名サービスです。法的拘束力を持ち、電子帳簿保存法や電子契約関連の法規にも準拠しているため、安心して利用できます。
外部ツールに切り替える必要がなく、署名依頼から承認、保管までを同一のDropbox環境で完了できるのが大きな利点です。リモートワークが普及した現在、契約の迅速化やペーパーレス化の推進に貢献しています。金融や不動産業界など、契約業務が多い分野でも導入が進んでいます。
Dropbox Signについてはこちらの記事もご覧ください。
・DropboxとDropbox Signの活用で業務と承認フローの効率化を実現!
・未来の契約に役立つ電子署名とは?注目製品のDropbox Signのご紹介も!
③Dropbox Paperでの共同編集
Dropbox Paperはチームでメモやドキュメントを同時編集できるコラボレーションツールです。テキスト編集だけでなく、チェックリストや表、画像、リンクを簡単に挿入できる柔軟性を備えています。Googleドキュメントのような単独アプリではなく、Dropbox内の他ファイルと一体的に管理できる点が特長です。
会議の議事録やプロジェクトの進行管理に活用すれば、共有ファイルと作業ドキュメントを同じ場所で扱えるため、情報整理がスムーズになります。SlackやZoomとの連携も可能で、チーム全体の作業効率を高める実用的なツールです。
Dropbox Paperについてはこちらの記事もご覧ください。
・Dropbox Paperとは?機能詳細と業務効率化の実例についてご紹介します!
④PC・デバイスバックアップ機能
DropboxはPCや外付けドライブのデータを自動でクラウドにバックアップする機能を提供しています。ユーザーが指定したフォルダやドライブを継続的に同期することで、万一の故障や紛失時にも迅速に復元できます。
例えば新しいPCへのデータ移行も簡単に行えるため、IT管理の負担軽減にも役立ちます。さらに災害やサイバー攻撃によるデータ消失リスクにも備えられるため、事業継続性(BCP)※3の観点からも重要な機能といえます。特に中小企業では、専門的なバックアップシステムを用意せずとも安全性を確保できる点が大きな魅力です。
※3 BCP:Business Continuity Plan(事業継続性)とは、とは、自然災害、感染症、テロなどの緊急事態発生時に、事業資産の損害を最小限に抑え、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能にするために、平常時に準備しておくべき活動や緊急時の具体的な方法・手段を取りまとめた計画のこと。
まとめ
Dropboxはオンラインストレージとしての利便性とセキュリティを兼ね備え、他のサービスにはない機能で選ばれ続けています。最新機能を活用することで、業務効率化や情報共有が実現可能です。
また、Dropboxは高速同期・大容量対応・堅牢なセキュリティ認証を備え、幅広い業務に適応できるソリューションです。他のクラウドストレージと比較しても優位性があり、クラウド化を進めたい企業にとって最適な選択肢の一つといえます。もし、さらに詳しいDropboxの情報をお知りになりたい場合は、Dropboxのサポートサイトをご覧ください。
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※Salesforce:salesforce.com,inc. の登録商標です
※Trello:Atlassian Corporation PLCの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
※Windowsの正式名称は、Microsoft Windows Operating Systemです。
※Google、Chrome、ChromeOS、Chromebook、G Suite、Google Workspace、Googleドライブ、Googleスライド、Googleスプレッドシート、Googleドキュメント、Googleフォーム、Google Jamboard、GoogleGoogle Classroom、Google Classroom、
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※Adobe Premiere Pro4:Adobe Inc.の商標または商標登録です。



